世の中にはさまざまな蕎麦があります。
昔ながらの天ぷら蕎麦やかけ蕎麦は、誰もが知っている定番でしょう。
最近ではラー油や肉が入った、いわゆる港屋系の蕎麦もメジャーになりました。
蕎麦というジャンルは随分バラエティ豊かになったと感じます。
神楽坂にオープンしたグラサラ(GRASARA)では、蕎麦のイメージを覆す新たなジャンルの料理を楽しめます。
それはずばり、蕎麦とイタリアンの融合。
新感覚なのは蕎麦だけでなく、その魅せ方にもこだわりあり。
陶芸家オーダーメイドの陶器を使用したり、ワインのペアリングができたりと、蕎麦とのさまざまなコラボレーションを楽しめます。
グラサラに一歩足を踏み入れれば、非日常空間を味わえるでしょう。
この記事では、グラサラへの行き方、店内の様子、メニュー、ランチの感想、混雑具合などを詳しくお伝えしていきます。
グラサラはこんな方におすすめ
・蕎麦とイタリアンが融合した、新たなジャンルの料理を食べてみたい
・神楽坂で、一人やデート、大人の食事会に安心して使えるお店を知りたい
・陶芸家の陶器作品に触れながら、非日常な食事を楽しみたい
グラサラ基本情報
店名のグラサラとは、イタリア語のグラノサラチェーノ(蕎麦粉)に由来するもの。
イタリア風にアレンジした、新感覚の蕎麦が名物です。
以前は勝どきで営業していましたが、2022年6月に神楽坂に移転オープンしました。
●GRASARA基本情報
住所 |
東京都新宿区神楽坂6-34-4 フェリーチェ神楽坂2階 |
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営業時間 | 11:30~14:00(LO13:00) |
18:00~22:00(LO21:00) | |
定休日 |
水曜 |
電話番号 | 03-6280-7308 |
※ランチのラストオーダーが13:00と早いので要注意。
グラサラへの行き方
グラサラの最寄は、東京メトロ東西線・神楽坂駅。1b出口の目の前、喫茶店ペルゴーの2階にグラサラはあります。
店内の様子
席数はカウンターが4席、テーブルが12席分。
お店に入ると、すぐにスタッフの方が笑顔で迎え入れてくださいました。
インテリアは木を基調とした温かいデザイン。
一人でも居心地よく、落ち着きのある空間です。
蕎麦店ですが、ボトルワインやグラスが並んでいるのもグラサラならでは。
グラサラではワインのペアリングが可能です。
窓際のディスプレイには、陶芸家の森岡嘉祥氏による陶器がずらり。
普段なかなか触れることのない、高級な器が並びます。
ランチメニュー
ランチは昼飲みメインで、お酒に合うよう構成されています。
ランチセットは1500円、コースは2800円~3800円。
蕎麦は3種類で、緑の葉と豚肉ジェノベーゼ、九条ネギと青唐辛子のペペロンチーノ、トリュフ香るキノコと豆乳のポルチーニ(+1000円)。
上記のうち、好きなものを選べます。
ランチセットを実食
私が頂いたのは、税込1500円のランチセット。
アイスティー、前菜5種盛り合せ、選べる蕎麦が付きます。
蕎麦の単品はなく、このランチセットが最もリーズナブルな内容になります。
アイスティー
アイスティーはたっぷりの量が嬉しいです。
コップ5杯分ほどなので、友人との会話のお供になること間違いなし。
すっきりした味わいで、前菜盛り合せの口直しにもなります。
前菜盛り合せ
グラサラでは、前菜盛り合せ→蕎麦の順に、コース形式で提供されます。
蕎麦のセットといえば天ぷらや丼が定番ですが、グラサラでは前菜盛り合せが蕎麦の相方になります。
まるでビストロで出てくるような、しっかりと洋風の前菜が登場。
この日の前菜は、群馬産とうもろこしの冷製ポタージュ、ブラッタチーズといちじく、豚のパテ、クミンのキャロットラペ、バルサミコの紫キャベツ、水茄子。
食材そのものが滋味深く、厳選した食材であるのが分かります。
甘味や酸味がキリッときいた味つけで、迷わずワインが欲しくなります。
グラサラでは陶器も注目ポイントです。
陶芸家の森岡嘉祥氏による、オーダーメイドの陶器とともに料理を味わえます。
色とりどりの前菜と陶器が奏で合う、視覚が刺激される一皿。
緑の葉と豚肉のジェノベーゼ
前菜を食べ終えた後、蕎麦が運ばれてきます。
蕎麦は乾麺で120gとのことで、今回は100gで対応して頂きました。
※そのため、写真のボリュームは通常より少なめになります。
前菜が盛り沢山なので、私には蕎麦100gでも多く感じましたが、相当空腹なら120g食べられそうです。
蕎麦は信州産の乾麺を使用。
茹であがりは柔らかく、つけ汁とよく絡みます。
蕎麦にはたっぷりの葉野菜が添えられ、シャキシャキとした食感の変化を楽しめます。
つけ汁は温かいタイプで、昆布と鰹のW出汁。
ジェノベーゼということで、真緑のつゆを想像していましたが、意外にも茶色(麺つゆの色)が強めでした。
昆布と鰹の風味を味わうと、フレッシュバジルの爽やかな香りが追いかけてきます。
暑い夏に清涼感をもたらしてくれる一品。
昆布とバジルの相性はいかに?と思っていましたが、これが絶妙にマッチしています。
何の違和感もなく、むしろ家で再現してみたいと思うほど舌に合いました。
途中でエキストラバージンオリーブオイル、にんにくオイルを加えると、イタリアン度がアップします。
つけ汁には豚肉が入っていて、低温調理のようなしっとりと柔らかい食感です。
バジルの汁に絡めても、肉の旨味をしっかり感じられました。
一つ一つの食材に隙がなく、シェフの丁寧な調理がうかがえます。
以上、グラサラのランチセットのご紹介でした。
混雑具合
平日13:00頃に入店し、先客2名。退店13:20まで後客なし。
ランチは前菜→蕎麦の順にコース形式で提供されるため、時間のある時に行くのがおすすめです。
昼休みに限りのある方は、滞在時間30分くらいを想定するのが良いでしょう。
まとめ
グラサラでは、イタリア食材と融合した新感覚の蕎麦を楽しめます。
イタリアン蕎麦という珍しさだけでなく、食材の産地や調理法など一つ一つにこだわりを感じる内容でした。
特別感のあるランチで、1500円のプライシングは妥当と感じます。
接客も素晴らしく、料理についての丁寧な説明も食事をより豊かにしてくれました。
また、陶芸家による美しい陶器で食べられるのもグラサラならでは。
前菜のプレートだけを見れば、とても蕎麦屋とは思えない華やかなビジュアルです。
視覚を唸らし五感で味わえる、まさに美食グルメでしょう。
蕎麦という枠にとどまらない、新たな世界観をぜひ体験してみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
※グラサラの公式SNSでは広報の募集がありますが、本記事は一切関係ありません。