まんぷく神楽坂

神楽坂を拠点とするWebライターたぬきが、自信をもっておすすめしたい素敵なお店を特集します。

江戸川橋【バンディエラ】ビブグルマンの心温まる名店でイタリアンランチ

江戸川橋 バンディエラ 

下町情緒あふれる街・江戸川橋昔ながらの個人店が立ち並び、最近ではおしゃれカフェが続々出店したりと、さまざまな表情で私達を魅せてくれます。

 

本日ご紹介するイタリアン「バンディエラ」は、江戸川橋の隅にたたずむ隠れた名店。

2012年に開業し、オープン2年後にはミシュランガイドのビブグルマンに選出された実力店です。

 

ランチではリーズナブルな価格で、さすがビブグルマンと言うべき上質な料理を頂けます。

季節の食材を使った手打ちパスタや、オリジナリティあふれる前菜盛合せは圧巻の美味しさです。

料理の一つ一つに丁寧な調理がうかがえ、食べた人の心を掴んで離さない魅力があります。

サービスも温かく、アットホームな空間なので、大切な仲間との食事会にもぴったりでしょう。

 

この記事では、バンディエラへの行き方、ランチメニュー、食べたもの、混雑具合などを詳しくご紹介していきます。

バンディエラはこんな方におすすめ

・ビブグルマンに選出された、上質なイタリアンをコスパ良く楽しみたい

・手打ちパスタ、オリジナリティある前菜など「ここでしか味わえない逸品」を堪能したい

・江戸川橋で、大切な友人との食事に安心して使える、温かい雰囲気のお店を探している

※情報は2023年2月時点です。最新の内容は公式Instagram等をご参照ください。

 

バンディエラへの行き方、基本情報

バンディエラの最寄駅は、東京メトロ有楽町線・江戸川橋駅。3番出口から、徒歩3分ほどで着きます。

江戸川橋駅の3番出口を出ると、目の前にローソン江戸川橋駅前店があります。このローソンを右手にみながら、小道を進みましょう。

右手に見える児童遊園、ブォングスタイオ(黄色い外観のイタリアン)、浪花家(たい焼き)を通過したところに、バンディエラはあります。

江戸川橋 バンディエラ 外観

バンディエラ基本情報
住所 東京都文京区関口1-5-9
営業時間 昼 11:30~14:00(LO)
夜 18:00~21:30(LO)
定休日 月曜
電話番号 03-6228-1091

オーナーシェフは、イタリアの三ツ星店で修業し、ローマの大使館で公邸料理人を務めるなど、華やかなご経歴の持ち主。

日本に帰国後、「イタリア本場の味を気軽に楽しめるように」というコンセプトで、バンディエラを開業したそうです。【参考:Bandiera公式

 

店内の様子

店内は木を基調としたインテリアで、温かみのある雰囲気です。

席数はテーブルが7卓ほど。カウンターもありますが、客席としては使われていないようです。

席の間にゆとりがあり、店の広さに対して空間を贅沢に使っている印象です。

江戸川橋 バンディエラ 店内の様子

ランチメニュー

ランチは平日土日共通です。セット(税込1,600円)またはコース(2,800円)があり、好きなパスタやデザートを選べます。

サラダ、パン、パスタ、ドリンク 1,600円
前菜5種、パン、パスタ、デザート、ドリンク 2,800円

※2023年4月1日より、若干値上がり&コースは完全予約制となります。

江戸川橋 バンディエラ ランチメニュー

選べるパスタは季節替わりで、どれも魅力的な内容です。いずれも追加料金なしで、好きなパスタを選べるのが嬉しい。

麺の種類がパスタによって異なり、平打ちのタリアテッレ・タリオリーニ・乾麺のいずれかを楽しめます。

バンディエラのFacebookでは、新作メニューが随時投稿されているので要チェック。

ズワイ蟹とポロ葱のレモン風味
海老とワサビ菜のカラスミがけ
牡蠣と白菜の柚子胡椒風味
サーモンときのこのクリームソース
鶏とブロッコリーのトマトソース

江戸川橋 バンディエラ ランチ

 

食べたもの

私がバンディエラで食べたものをご紹介します。

ランチでは、セットとコースの両方を頂いたので、ボリューム感などぜひご参考に。

なお店員さん曰く、パスタの麺量は100gだそうです。少なめの場合、2/3の量(約70g)になります。

サラダ

ランチセットのサラダは、「レタス+日替わり食材」というスタイルです。

初訪問では、たっぷりのサニーレタスに紅芯大根、人参、シーチキンが入っていました(注文後7分)。

サラダ全体に胡麻マヨネーズが絡み、ポテトサラダのような食べ応えがあります。

江戸川橋 バンディエラ ランチ サラダ

また別日には、スクランブルエッグ入りのサラダが登場。

スクランブルエッグにはベーコンとえのきが入っていて、程よい塩加減。前菜としての満足感がありました。

レタスもシャキシャキと美味しいので、今回のようにドレッシング無しのスタイルが個人的には嬉しいなと思いました。

前菜5種盛り合せ

ランチコース(2,800円)には、前菜5種盛り合せが付きます。

前菜盛り合せはバンディエラの名物であり、シェフの独創性がつまっているので、ぜひ体験してみてください。

この日の前菜も、お客の心をワクワクさせる、手の込んだ内容でした。

蝦夷鹿の赤ワイン煮込&リンゴのピュレ
三重産カンパチのカルパッチョ
たらのコロッケ&タルタルソース
揚げリゾットにイカ乗せ&青のりソース
生ハムと柿、モッツァレラのマリネ

前菜盛り合せは横幅のある大きなプレートで、これだけでお腹が満たされるボリュームです。

江戸川橋 バンディエラ ランチ 前菜5種盛り合せ

カンパチのカルパッチョは、カレー粉のようなスパイシーな味つけが特徴的でした。

カンパチ自体にハリがあり、ぷりぷりと良質な美味しさ。

たらのコロッケは、薄めの衣がまた良い。

白身魚の優しい旨味、ふっくらした食感を閉じ込めています。

爽やかな酸味のタルタルソースが、たらの旨味と折り重なり、揚げ物ですがいくらでも食べられそうなほど美味。

揚げたてのリゾットも最高です。噛んだ瞬間サクッ!中からはお米がトロトロ~と出てきます。

揚げリゾットだけでも十分ですが、さらにイカと青のりソースが乗っているので、贅沢感満載。

イカはぶりんと弾力があり、硬すぎない絶妙な火入れ加減。

ソースには青のりがたっぷり入っていて、口いっぱいに広がる磯の風味は、レストランで食べることの価値を感じさせてくれます。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース 前菜盛合せ

蝦夷鹿の赤ワイン煮込は、まるで牛ホホのように柔らかく、フルサイズで頂きたくなるほど絶品です。優しい甘さのリンゴピュレとも、相性抜群。

また別日の前菜盛り合せでは、ソーセージに燻製チーズがけ&くたくたブロッコリー、薩摩芋のパンナコッタなどが登場しました。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース 前菜盛合せ

自家製フォカッチャ

ランチセット、コースともに自家製フォカッチャが付きます。

これが本当に美味しく、噛んだ瞬間に小麦の風味がフワッと広がりますよ。

水分多めのむちむちとした食感も、バンディエラ特有です。

しかもビッグサイズなので、パン好きとしては、フォカッチャもバンディエラ来店動機の一つになっています。

江戸川橋 バンディエラ ランチ

鶏の燻製とブロッコリーのトマトソース

パスタは鶏の燻製とブロッコリーのトマトソースを選択。

トマトソースは濃厚ながらも、甘さや酸味が立ちすぎず、食材の旨味もたっぷり感じられます。

満足感のある味つけなのに、決して重たくありません。麺量100gのパスタを「おかわりしたい」と思ったほど、魅力的な味でした。

江戸川橋 バンディエラ ランチ パスタ

ただのチキンソテーではなく、鶏の燻製なのがポイントです。

燻したての香ばしさが鼻腔に広がり、手軽なランチとは思えない贅沢を感じます。

さらにモッツァレラチーズによって、ミルキー感やコクが加わり、燻製のダイナミックな味わいと見事に調和していました。

江戸川橋 バンディエラ ランチ

パスタの乾麺はアルデンテ。まろやかなトマトソースとも、よく絡んでいました。

他の麺(タリアテッレ、タリオリーニ)と比べて、ボリューム的には乾麺が一番多く感じられるので、空腹時は乾麺がおすすめ。

江戸川橋 バンディエラ ランチ

ずわい蟹とポロ葱のレモン風味

別日には、ずわい蟹とポロ葱のレモン風味パスタを注文。

レモンのすっきり爽やかな味わいに、ポロ葱(西洋葱)のほのかな辛味が良いアクセントになっています。

江戸川橋 イタリアン バンディエラ ランチコース ズワイ蟹とポロ葱のレモン風味

手打ちのタリオリーニは、もそもそとした独特の食感が面白い。

乾麺より太く、タリアテッレよりは細い、やや中太麺となっています。

初めてタリオリーニを食べた身としては、ラーメンとパスタの良いとこどりな印象を受けました。

普通のパスタには飽きたという方は、ぜひタリオリーニを味わってみてください。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース ズワイガニとポロ葱のレモン風味

サーモンとほうれん草のクリームソース

この日はサーモンとほうれん草のクリームパスタを注文。

幅広の手打ち麺「タリアテッレ」で頂きました。

大きなサーモンがゴロゴロと、豪快に入っているのが嬉しい。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース スモークサーモンとほうれん草のタリアテッレ

クリームソースはミルク感たっぷりで、やや甘みのある優しい味わいです。サーモンの塩味が溶け出し、この美味しさはクセになる。

クリームソースをスープのように飲み干したのは、バンディエラが初めてかもしれません。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース サーモンとほうれん草のクリームソース(タリアテッレ)

手打ちのタリアテッレがまた絶品です。

芯をほのかに感じる、ポツポツとした歯応えは、手打ちならではでしょう。ソースとの絡みも抜群でした。

バンディエラでは3種の麺を頂きましたが、個人的にはタリアテッレが一番好みです。

江戸川橋 バンディエラ ランチコース サーモンとほうれん草のクリームソース(タリアテッレ)

イカ墨のラグーソース

2023年2月には、イカ墨のラグーソースが登場。

見た目は挽肉のボロネーゼのようですが、お肉ではなくイカのミンチ。

イカのミンチから溢れ出す旨味を、こっくりとしたイカ墨ソースが包み込みます。イカの二重奏は、恍惚となるほど奥深い味わいです。

江戸川橋 バンディエラ イカ墨のラグーソース

身のふっくらしたイカを使っているのか、まるで挽肉を頂いているように、食感はしっとり、ふわふわ。

ラグーソースといえば挽肉が定番ですが、イカとお肉の相互変換に、バンディエラの独創性を感じます。

江戸川橋 バンディエラ イカ墨のラグーソース

ティラミスのロールケーキ仕立て

ティラミスだけでもテンションが上がるのに、その一歩先をいくデザートが誕生しました。

その名も「ティラミスのロールケーキ仕立て ~ヘーゼルナッツジェラート添え~」。

シェフの独創性とセンスにあっぱれです。

デザートの構成は、上から順に、ヘーゼルナッツジェラート、エスプレッソを染み込ませたスポンジ、マスカルポーネチーズのクリーム。

江戸川橋 イタリアン バンディエラ

主役はティラミスだけではありません。

ヘーゼルナッツジェラートは濃厚な味わいで、こっくりとした贅沢な口溶けが特徴的です。

デザートとしての甘さがきちんとあり、エスプレッソのきいた大人向けのティラミスと相性抜群。

デザート専門店さながらの美味しさに魅了され、提供期間中に3回食べました。

チョコのテリーヌ

別日には、「チョコのテリーヌ仕立て~濃厚ミルクジェラート添え~」を頂きました。

構成は上から順に、ミルクジェラート・チョコのテリーヌ・シャンティクリーム(塩ホイップ)となっています。

江戸川橋 バンディエラ イタリアン ランチコース デザート

チョコテリーヌは、甘さが絶妙です。

流行りのビターカカオ系ではなく、きちんとミルク感のあるタイプ。

コーヒーに合う、ほっと安心する甘さがあり、子どもから大人まできっと満足できる味わいとなっています。

ミルクジェラートは本当に濃厚で、ジェラート屋さんも始めたらいいのに...と思ってしまうほど美味でした。

チョコとジェラートで、甘さが一瞬重なりますが、ふわふわの塩ホイップがすっきりとした後味を演出してくれます。

食後のドリンクは、コーヒー・紅茶・エスプレッソ・カフェラテから選べます。デザートに合わせて、幅広く選べるのが嬉しいですね。

以上、バンディエラのご紹介でした。

 

混雑具合

平日休日問わず、ランチは大盛況です。特に休日は「満席」の札が出ていることも多いです。

料理の提供が速く、お一人様も多いため、満席でも外で待っていれば入れそうな印象はあります。

客層は地元民と思われる方が多く、ファミリーやマダム層で賑わっていました。

▼訪問時の混雑状況

●祝日の雨12:10、空席1に滑り込み。退店12:35には、外に待ち客1名。

●平日の小雨12:30、予約のうえ入店(空席3)。

●平日の極寒11:30(開店時刻)に入店。退店12:15にはほぼ満席(空席1)。

 

予約がおすすめ

バンディエラは平日休日問わず大人気なので、行くことが分かっているなら予約がおすすめ。

なお、一人でもランチの予約可能です。実際、私も一人ですが予約を受け入れてくださいました。

予約電話の際、ランチセットorコースを聞かれます。シェフ曰く「事前に決めて頂けると、早く提供できる」とのこと。

そのため、後に予定のある方や、確実に入りたい方は予約が安全です。

 

まとめ

バンディエラでは、一つ一つが丁寧で奥深いイタリアンを味わえます。

優しい味つけの中にも、シェフの凄腕を思わせるポイントがあり、絶対また来たいと思わせる美味しさがありました。

お店の空間もアットホームで、オーナーシェフや店員さんの優しい接客に安心感を覚えました。

 

また印象的だったのが、オペレーションの良さ。

キッチンからはお客さんを見渡せるようになっていて、オーナーシェフが常に全体を見渡し、適切なタイミングで料理を出してくださいました。

満席にも関わらず、パスタの提供は14分とスピーディー。お腹が空いていたので助かりましたw

 

ビブグルマンは「コスパ良く上質な料理を味わえる店」と定義されていますが、その一言では片づけられない魅力がバンディエラにはあります。

イタリアン好きの方はもちろん、神楽坂にお住まいの方はぜひ行かれてみてください。

 

雑談

勝手ながら、バンディエラさんとは縁を感じています。

実は初回訪問時、神楽坂で狙っていた2軒に入れず、空腹に悶えながら江戸川橋方面へ歩いていました。

その矢先、たまたまバンディエラが目に入ったのです。

扉には「満席」の札がありましたが、なんとなく外観を眺めていたところ、店員さんが中から出てきてくださいました。

店員さん曰く「1席だけ空いています。隅の席になりますが、いかがされますか?」と。

空腹でとにかく辛かった私は「お願いします!」と即入店。

全くノーマークのお店でしたが、その美味しさに感激し、以降リピートしています。

また別日でも、他店で入れなかった時、同店にはスッと入れて頂きました。

とはいえ、バンディエラも人気店です。毎回入店できるのは、タイミングが良いのだと思います。

お店とのご縁、相性というものは本当にあるものだなぁと、バンディエラに行くたびに感じます。