神楽坂には多くの蕎麦屋がありますが、「山せみ」は美味しさ・コスパ・利便性がそろうバランス優秀なお店。
山せみは、高円寺にあった「白さぎ」が移転する形で2009年5月に神楽坂にオープン。
2021年2月には、とんかつを新たな看板メニューに掲げ、「とんかつと蕎麦の店」としてリニューアルしました。
運営会社のStyLeは、神楽坂の枝魯枝魯(ぎろぎろ)やダンダダン酒場も手掛けています。
山せみでは、抜群に美味しい蕎麦や天ぷらを、平日土日もリーズナブルに頂けるのがポイント。
神楽坂通りの路面にあり、ふらっと気軽に入りやすく、夜でも一人利用しやすいので重宝したいお店です。
この記事では、メニュー、私が山せみで頂いたもの、混雑具合などを詳しくご紹介していきます。
山せみはこんな方におすすめ
・神楽坂で、抜群に美味しい蕎麦や天ぷらを、コスパよく頂けるお店を知りたい
・立地や雰囲気的にも、ふらっと気軽に入れる蕎麦店を探している
※情報は2023年7月時点です。最新の情報はお店のInstagram等をご参照ください。
山せみへの行き方
山せみはちょうど神楽坂駅と飯田橋駅の中間地点にあります。牛込神楽坂からもすぐ近いので、アクセス抜群です。
どの駅からも、徒歩5分もあれば到着します。
路面店の分かりやすい立地なので、初めてでも迷う心配はないでしょう。
飯田橋駅から行く場合は、B3出口を出たら右に進みましょう(神楽坂通りを上る)。
すると、神楽坂上交差点の手前、左手に山せみがあります。
神楽坂駅からは1aまたは1b出口、牛込神楽坂駅からはA2出口から行くのが最短です。
店内の様子
お店は広く、また明るいカジュアルな雰囲気なので、一人やグループ利用でも快適に過ごせます。
席数はカウンターが7席、2名用テーブルが5卓、4名用テーブルが2卓。
2名用テーブルの場合、隣との距離がやや近いので(パーテーション無し)、気になる方はカウンターの端などに座るのが良いかなと思います(カウンターはパーテーションあり)。
メニュー
ランチならセットがお得。蕎麦+天丼、蕎麦+ヒレかつなどのセットがあり、平日は税込1,300円。
ご飯ものをメインで食べたい方にも、きっと大満足のメニューあり。
メインの親子丼+小さめ蕎麦や、丼の単品、ヒレかつ定食なども楽しめます。
ランチは1,000円に抑えたい、という方でも丼単品(900円)なら大丈夫!
メニューは限られますが、ランチでもアラカルト注文が可能です。
せいろ(税込869円)、鴨せいろ(1,430円)などがあり、軽めに済ませたい時に良いですね。
いつか利用したいのが、テイクアウトメニュー。
特に親子丼(950円)、天ぷら5種(900円)はコスパが良いなと思います。
親子丼だけサクッと買って帰ったり、夕飯の一品に出汁巻き玉子、天ぷらなどを持ち帰るのも良さそうですね。
食べたもの
ここからは、私が山せみのランチで食べた物をご紹介します。
天丼+蕎麦のセット
この日はランチサービスの「天丼+せいろ蕎麦」を頂きました。
日替わり小鉢(白身魚の南蛮漬け)も付き、目だけでお腹いっぱいになるボリュームです。
※2023年8月現在、日替わり小鉢は付かなくなっています。
手頃なランチサービスですが、蕎麦はしっかりと一人前あるのが嬉しい。
天丼もつくので、空腹レベル「普通にお腹すいてる」なら蕎麦大盛りにする必要はなさそう。
山せみの蕎麦はツルツルと喉ごしが良く、十割でなくても風味をきちんと感じられるのがすごい。
醤油の立ちすぎない、やや甘みのある「つゆ」が蕎麦をいっそう引き立てます。
蕎麦もつゆも素晴らしく、無限ループのように箸が止まりません。
初めて山せみに来るなら、ぜひ食べて頂きたいのが天ぷら!
ランチサービスの天丼には、えび・白身魚・ししとう・茄子の4種が入っていました。
サクッと軽い揚げ衣に、えびはトロトロ、茄子はふんわり。大人の舌を唸らす天ぷらです。
タレも特徴的で、つゆをベースにしたような上品テイスト。
こってりと甘いタイプではないので、味が物足りない方は、タレ多めでお願いすると良いかもしれません。
なお、卓上のソースはとんかつ用であり、天丼のタレではないそうです。
小鉢の「白身魚の南蛮漬け」は、サクッと揚がった白身魚に、しっかりめの甘辛いタレが絡み、ご飯が進みます。
蕎麦や天ぷらだけでなく、ちょっとした小鉢もハイレベルで嬉しくなります。
親子丼+蕎麦のセット
この日は「親子丼+せいろ蕎麦」のランチを頂きました(税込1,300円)。
山せみに来たら、減量中でも天ぷら!という信念のもと、えび天を追加(385円)w
親子丼は衝撃的な美味しさで、山せみでまた新たな逸品を見つけてしまいました。
一般的な親子丼とは違い、つゆだくタイプではなく、甘めの照り焼き丼という印象です。これがすごく美味しい!
スクランブルエッグはふわふわに柔らかく、みりんの上品な甘さがヤミツキになる。
鶏や椎茸、タケノコは甘めの味で煮てあり、鶏はふっくらと柔らかく、タケノコはツルッとなめらか。
椎茸の上品な風味がふわっと立ち上り、毎日でも食べたい親子丼でした。
単品で頼んだ海老天は、当然火は通っていますが、生⁉と錯覚するほどトロッと柔らか。
大ぶりで、385円でも追加して良かったと思えるほどのクオリティでした。
ヒレかつ+蕎麦のセット
税込1,300円。ここはとんかつ屋さん!?と思ってしまう美味を堪能。
低温で15分じっくり揚げたヒレかつは、じゅわっと豚の甘みが広がります。
一口目は柔らかくて、噛むたびにもっちもち。
柔らかいとんかつは数あれど、このもちもち感には驚きました!
衣はサクッ&ふわっ。優しい揚げ衣で、歯がスッと入ります。
「低温調理」とはよく聞く言葉ですが、実際味わってみると頭が憶えるほど美味しい。
季節限定「秋せみ」
山せみでは、季節の蕎麦が登場するので要チェックです。
毎年秋に登場する「秋せみ」は、つけ汁にきのこ5種、秋茄子、鶏つくねが入った、実に魅力的なメニュー。
温かい汁に、冷たい蕎麦をつけていただくスタイルです。
茄子といえば、夏が旬とばかり思っていましたが、9~10月に収穫されるものを秋茄子と言うそうです。
秋茄子はとても柔らかく、格子状の切り目からジュワッとジューシーな茄子汁が溢れ出します。
きのこは5種も入っています(椎茸・しめじ・舞茸・えのき・エリンギ)。きのこ好きにはたまらない、贅沢な風味を堪能しました。
こちらの「秋せみ」は記憶に残る美味しさで、毎年秋になると、秋せみの季節だなと楽しみになります。
2022年時点では、3年連続で登場しているので、来年も頂けそうな気はします。
以上、山せみランチのご紹介でした。
混雑具合
平日土日も大人気で、特に土日は開店前から並んでいるのも見かけます。
直近の訪問(2023年3月)では、平日12:50に行ったところ、半分ほど空席でした。
提供まで10分かからなかったので、回転は早いかと思います。
まとめ
山せみでは、抜群に美味しい蕎麦をリーズナブルに頂けるので重宝しています。
神楽坂の路面にあり、ふらっと気軽に一人で入りやすいのもポイント。
蕎麦だけでなく、天ぷらや一品料理などもハイレベルなので、神楽坂で蕎麦を食べる時はぜひ行かれてみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでも、みなさんのお店選びのお役に立てれば幸いです。