裏路地 板前心 吾(われ)は2009年創業、神楽坂の小栗横丁にたたずむ和食店。
和食激戦区の神楽坂において、吾は味・空間・サービスの全てを兼ね備えた、絶対的な安心感のあるお店。
ランチでは親子丼や焼魚など、大人心をくすぐる上質な料理を味わえます。
味噌汁や白米までクオリティが高く、ランチとは思えぬほど至れり尽くせり。
大将のおもてなし心あふれる、特別感ある食事をリーズナブルに楽しめるのが吾の魅力です。
落ち着いたモダンな空間と温かいサービスも相まって、忙しい平日でも、ホッと安らげる空間がここにあります。
空間やサービスも重視派の方、美味いだけの店には行かないぞというグルメな方にもおすすめ。
この記事では、裏路地 板前心 吾への行き方、メニュー、食べたもの、混雑具合などを詳しくご紹介します。
裏路地 板前心 吾はこんな方におすすめ
・おもてなし心あふれる、一つ一つが上質な和食ランチを楽しみたい
・料理だけでなく、空間やサービスも重視している
・ランチ予算は1,500円以下
裏路地 板前心 吾への行き方
吾の最寄駅は、東京メトロ各線・飯田橋駅。B3出口から徒歩3分です。
神楽坂駅からは徒歩10分程度で到着します。
飯田橋B3出口を出たら右に進み、田口屋生花店の手前で左折し、次の角を右折。
すると、小栗通りという路地に入ります。
小栗通りを進み、洋食屋のトレド、東京理科大の裏を通過したあたりで、右手に吾があります。
店内の様子
店内は明るいブラウンを基調とし、和風とおしゃれが融合したインテリア。女性一人でも初めてでも、居心地は抜群です。
大きな窓からは木漏れ日が差し、まさに安らぎの空間。
席数はカウンターが8席、テーブルが7卓(14名分)、個室が10名分となっています。
メニュー
ランチは7種。肉も魚もあるので、がっつり食べたい時やヘルシーに済ませたい時など、さまざまなシーンで楽しめます。
メニュー | 税込 |
牛すじ丼 | 1,100円 |
親子丼 | 1,150円 |
刺身定食 | 1,150円 |
赤魚の西京焼 | 1,200円 |
鮭の甘塩焼 | 1,300円 |
煮込みハンバーグ | 1,300円 |
牛すじ肉豆腐 | 1,400円 |
この他、牛すじカレーが出ていたら要チェック。
大将曰く、牛すじカレーは仕込みに8時間かかるという相当気合の入ったもの。たまにしか登場しないので、巡り合えたらラッキーです。
食べたもの
ここからは、私が裏路地 板前心 吾で食べたものをご紹介します。
煮込みハンバーグ定食
税込1,300円。こっくりと深い茶色のソースに、ハンバーグと野菜が浮かびます。
シチューのような仕立てで、ソースも具材もたっぷりです。
ソースはデミグラスではありません。八丁味噌のような深いコクと甘さが感じられ、どことなく洋風な趣きもあります。
まさに和洋折衷の味わいで、和8:洋2くらいの、和食店の誇りを感じる逸品です。
ハンバーグはまんまると可愛い形。小ぶりながら3個も入っているので、空腹時でも安心のボリュームです。
お肉はこんもりと膨らみ、ごつごつとした挽肉の狭間にはコク深いソースが絡みます。
表面の焼きめも香ばしく、一口目はこんがり。中はふっくらジューシーという、誰もが妄想する理想のハンバーグを堪能。
ハンバーグは牛豚の旨味だけが閉じこめられ、余分な脂もなく、3個食べても胃はもたれません。
粗い玉ねぎのシャクシャクとした食感、ほのかな甘さも心地よい。
主役はハンバーグだけでないのが吾クオリティ。
ジャガイモやにんじん、トマト自体の味が濃く、野菜の甘さが引き立つよう丁寧に煮込まれたのが分かります。
牛すじ肉豆腐御膳
税込1,400円。牛すじや豆腐、油揚げ、ごほうに蒟蒻など、多彩な食材が入った豪華な一品です。
熱々の鉄皿で、グツグツと煮立ちながら登場。
牛すじは力強い肉質を残しつつ、時折みられる脂身はトロッと柔らか。
細切れで食べやすく、肉や野菜の旨味がつまった煮汁をたっぷりと吸い上げます。
煮汁はやや甘めの味つけで、醤油の立ちすぎない丸やかな味。
砂糖の甘味ではなく、ごぼうや生姜が凝縮した自然な甘さで、皿から溢れんばかりのボリュームでも全く飽きません。
ごぼうは根菜ならではのこっくりとした食感を残しつつ、スッと歯が入る絶妙な火通し。
ぷるんとした蒟蒻は、細切りになっていることで牛すじと一体化しています。
これだけ多くの食材が入っていても、それぞれが主張しすぎず、火通しや切り方など丁寧な調理により、見事な調和を遂げています。
牛すじ丼
税込1,100円。牛すじとごぼうの甘辛煮が、ご飯を覆うほどたっぷりオン。
具材については、先述した「牛すじ肉豆腐」の豆腐なし版と考えてよさそうです。
牛すじは肉感豊かで、ギュッとした噛み心地が贅沢感満載。
味つけは甘辛なのに重たくなく、数分で完食できてしまう上品なテイスト。
タレはつゆだくではなく、ご飯に絡む程度なので、白飯の粒感や甘さも感じられます。
私は汁に浸かったご飯が苦手なので、吾のタレの量はとても好みです。
赤魚の西京焼き定食
税込1,200円。注文を受けてから焼かれる赤魚は、いかにも美味しい姿で登場します。
焼きたての芳ばしい香り、こんがりとした焼き色に食欲はスイッチオン。
脂の乗った皮はパリッとして、身のふっくら感とのコントラストが素晴らしい。
身からは脂と旨味汁がジュワッと溢れ、なんとも贅沢な焼魚。
西京焼きですが、その塩味も程よく、赤魚そのものの美味しさが分かります。
骨と骨の間に挟まった小さな身さえ、一欠けらも残したくないほど美味しい。
最初は「焼魚で1,200円はちょっと高め?」と思いましたが、その美味しさとビッグサイズに、むしろお値打ちと実感。
添えられたシラスと大根おろしで、サッパリと味変も楽しめます。
刺身定食
税込1,150円。刺身はトロかつお、かんぱち、たい、ぶり(でしょうかw)。
より理解して味わうためにも、次回はネタの内容を聞いてみようと思います。
刺身はきちんと締められ、余分な水分が抜かれていることでその美味しさが凝縮しています。
特にトロかつおは炙った表面が香ばしく、外食で刺身を頂くことの意義を感じます。
吾の刺身は脂が乗りすぎず、でも身はふっくらと、ランチにして贅沢すぎるクオリティでした。
吾では味噌汁や小鉢さえ、来店動機になるほどの美味しさです。
赤だしの味噌汁は、三つ葉の上品な香りがふわっと漂います。
小鉢は日替わりで、この日は「マカロニとコーンのカレー和え」が登場。
コーンのぷちぷち食感が楽しく、スパイシーすぎず、和食として成立しています。具材が水っぽくないのも、丁寧な仕事を感じます。
別日には「小松菜のおひたし」が登場。
シャキッとした歯応えを残し、かつお節の上品な香りが漂います。
以上、裏路地板前心吾のランチのご紹介でした。
混雑具合、提供時間
混雑度は日によって波があります。12:00~12:30は満席の日、空席多数の日もありました。
隠れた場所、ランチ平均1,200円という価格のためか、外まで並ぶことはありません。
客層は落ち着いた大人の方が多く、混んでいても割と静かです。
また大将と女将さんの手際が素晴らしく、提供は常にスピーディー。特に、牛すじ丼と刺身定食は5分ほどで到着します。
「忙しいけど、ちゃんと美味しいものが食べたい!」という時にも、吾のランチはぴったり。
まとめ
裏路地 板前心 吾では、しっぽりと落ち着いた空間で、極上においしい和食ランチを楽しめます。
料理は一口頂くたび、大将の技術と丁寧さがひしひしと伝わり、吾に来て本当に良かったと思える美味しさ。
食事をじっくり味わえる空間と、大将や女将さんの温かいお人柄で、味・空間・サービスの全てが揃ったお店です。
ランチは1,000円以下に抑えたいという方も、吾ならきっと納得感をもって頂けますし、値段以上の満足度を得られるでしょう。
ただ美味しいだけでない、グルメな大人心をくすぐる、重宝したい和食屋さんです。
お近くの方はぜひ行かれてみてください。最後までお読み頂き、ありがとうございました。