神楽坂・本多横丁の奥深くに、食好きが夢中になる隠れた居酒屋があります。その名も酒庵きん助。
酒庵きん助では、王道の和食を中心に、中華や創作料理など幅広いメニューが揃い、多彩な味わいを楽しめます。
美味しさの秘密は、国際中医薬膳師の免許をもつマスターが、豊洲市場で国産の新鮮なものを厳選し、その腕前で一品一品を仕上げているから。
ランチでは、手頃な価格でボリューム満点の和食や名物の薬膳カレーを味わえるので、近隣のサラリーマンやOLには特におすすめ。
ディナーでも期待が膨らむ魅力的なメニューが揃い、「絶品の和食を心ゆくまで堪能したい」と願う舌の肥えた食いしん坊は必見です。
この記事では、酒庵きん助への行き方やメニュー、私が実際に頂いた料理(ランチ&ディナーの両方)などを詳しくご紹介します。
酒庵きん助はこんな方におすすめ
・国産の新鮮な食材とマスターの腕前が光る、絶品の和食を楽しみたい
・手頃な価格で、満足のいく和食や薬膳カレーのランチを味わいたい
・飯田橋で、多彩なメニューと確かな美味しさを兼ね備えた居酒屋を探している
※執筆内容は2023年12月15日時点の情報です。価格やメニュー、営業時間など今後変更の可能性があるため、訪店の際は公式Instagram等をご確認ください。
酒庵きん助への行き方、営業時間など
きん助の最寄駅は、東京メトロ各線・飯田橋駅。B4bまたはC1出口から徒歩4分です。
神楽坂下(飯田橋駅B3出口)から行く場合は、神楽坂通りを上り、肉まんの五〇番総本店の手前で右折。すると本多横丁という路地に入ります。
本多横丁をまっすぐ進み、左手に見えるイサミビルの2階に酒庵きん助はあります。
住所 | 東京都新宿区津久戸町3-20 イサミビル2F |
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定休日 | 日曜、祝日 |
電話番号 | 03-5228-1731 |
店内の様子
酒庵きん助の店内はワンフロアで、かなり広々とした雰囲気が漂っています。
席数は最大44名分もあり、会社の飲み会やイベントにもおすすめです。お一人様にも優しいカウンターは8席ほど用意されており、どんな人数やシーンにも対応した使いやすい空間となっています。
木を基調とした店内には昔懐かしい雰囲気が漂い、このほっこりした空気感が私は好きです。何度かの改装により、清潔感も抜群。壁にはズラリとキープボトルが陳列され、飯田橋で25年もの間、常連さんに愛されてきたのが分かります。
ランチ編
ランチメニュー
ランチでは、日替わりの和食(定食)や名物の薬膳カレーを楽しめます。
日替わりと言っても、毎日出ているかのような安定感ある美味しさで、このエリアで大満足の和食ランチを頂きたい時はコレ一択。その日のランチメニューは、時折インスタで告知されるので要チェックです。
※2023年12月現在、ランチ定食は1,400円。
手頃でボリュームのあるランチ定食
初訪問では、日替わりの「豚生姜焼き定食」を頂きました。
新潟産コシヒカリはふっくらと炊かれ、豚バラの生姜焼きはお皿を覆うようにたっぷり!
脂身はカリッと焼け、ぷるんと柔らかくジューシーな食感を楽しめます。醤油のカドが立たない丁寧な味つけで、箸の進む美味しさです。
小鉢の揚げ茄子ミョウガも、副菜と呼ぶには勿体ないほどクオリティが高くて感激でした。
一口目はサクッとして、中からジュワッと茄子のみずみずしさが溢れ出し、最後にはミョウガの爽快感が口を彩ります。
豚汁は豚と玉ねぎの甘さが溶け出し、しつこくない油分がまた嬉しい。ランチとは言え、抜かりなしの美味しさに即ファンになりました。
また別日、ゲリラ的に登場した「ワンプレートランチ」は出合えて本当にラッキーでした。
きん助の名物・薬膳カレーに加えて、肉じゃが、唐揚げ、アジフライ、カツオフライ、極め付けにはシラスおろしが盛られています。
家庭で親しみのあるおかずを一度にたっぷりと楽しめる、みんなの願いが詰まったようなプレートでした。
きん助は和食居酒屋でありながら、名物が薬膳カレーとは面白いですよね。
マスターは北京の中医薬大学で学び、国際中医薬膳師の免許をもち、薬膳への深い知識を持ち合わせた凄い方なのです。
薬膳カレーはスパイシーなだけでなく、魚介のスープが加わり、奥深い味わいを楽しめます。塩麹に漬けた鶏肉はふっくら柔らかく、まさに和と中の良いとこどり。
しかも、小麦粉と化学調味料は不使用で「食べるの好きだが太りたくはない!」という方にも優しいカレーとなっています。
薬膳カレーに添えられていた「鶏の唐揚げ」が美味しくて、迷わず追加注文しちゃいました。
鶏ももはジューシーで、衣が分厚くサクサクとしていて、まさに理想の唐揚げ。玉ねぎ入りの甘酢ダレが染み込んで、甘さと酸味が美味しさをより一層引き立ててくれます。
最後にもう一品ご紹介。日替わりのおろしハンバーグも、毎日出して!とおねだりしたくなるクオリティでした。
ハンバーグは驚くほどジューシーで、箸で簡単に切れるほどふんわりと柔らか。口に運ぶたびに、ほのかな甘みが広がるポン酢ソースが絶妙なアクセントとなっています。思わずもう1個食べたくなる、食欲も湧き出る美味しさ。
コシヒカリの白飯にバウンドし、肉の旨味と一緒に頬張る瞬間は本当に幸せです!
サイドに添えられた"
きくらげの玉子炒めには、みりんの上品な甘さが染み渡り、卵のふんわりと優しい食感と見事に調和。大きめのキクラゲはコリコリとした食感を添え、いつか絶対ディナーに来なければ...と、心がメラメラ燃えたランチでした。
ディナー編
やっぱり来ちゃった、ディナータイム。夜きん助では、ランチよりもさらにバラエティ豊かで本格的な料理を味わえるので特におすすめ。
ここからは、夜メニューや私が実際に食べた料理をご紹介していきます。
ディナーメニュー
ディナーでは、マスターが市場で厳選した国産の新鮮な魚が登場し、刺身や藁焼きなどさまざまなスタイルで楽しめます。
和食居酒屋の醍醐味を味わえる出汁巻きや焼き飯などの豊富なメニューに、中華料理や薬膳カレーも加わり、その多彩なレパートリーに驚きます。
本日のおすすめメニューも盛りだくさん!この日は12月の冷えた体に嬉しい、グラタンやお鍋など温かい料理が登場していました。
旬の恵みを味わうディナーに感激
この日は北海道産の白子、北海道産のししゃも、アジフライを頂きました。
きん助の公式LINEから「市場で良い食材を仕入れてきた!」とリアルな情報を得ていたので、食べる前からかなり期待。実際は予想をはるかに超える美味しさで、本当にカンゲキ!
ピチピチの白子は豊かな香りがあり、今まで食べた白子の中でも一番くらいに美味でした。同じく北海道産のししゃもは、皮に口をつけた瞬間から芳醇な香りが広がって、薄皮から感じるサクッとした口当たりがたまらない。
ふわふわの身からは、北海道産ならではの濃い旨味がふわっと溢れ、口の中に上品な余韻が残ります。
アジフライはまるで刺身のように鮮度抜群で、さっぱりとした自家製タルタルソースがフレッシュな旨味をさらに引き立てます。
ちなみに、お昼の定食で頂いたアジフライよりも一層美味しく感じたので、ランチリピーターの方にもぜひおすすめ。
〆は通年で楽しめるメニューから、昔焼き飯をチョイス。
きゅうりを2週間以上ぬか床で漬けた漬物と、豚肉や卵で作りあげる焼き飯です。一つ一つのご飯粒にオイルがしっかり絡んでいますが、漬物の酸味が加わって、爽やかな味わいとなっています。
一皿分がほぼ一人前のボリュームなので、がっつり楽しみたい時は一人一皿をオーダーするのもおすすめです。
美味しくてつい調子に乗って、昔焼き飯の〆に自家製プリンを堪能。
プリンは最近流行りの硬めではなく、昔ながらの本当にぷりんとした食感です。口に入れると滑らかな口溶けが心地よく、卵とミルクの優しい甘さが心に染みます。
さらに、ほんのり甘いキャラメルソースが加わって、プリンはやっぱりこれだよね〜と唸りたくなる王道の美味しさです。
以上、酒庵きん助で頂いた和食ディナーのご紹介でした。
酒庵きん助で絶品の和食を楽しもう
酒庵きん助には、旬の新鮮な食材を使ったメニューがたくさん揃っていて、食好きにはたまらない抜群の美味しさが魅力です。
料理の一つ一つにマスターの腕前が光り、いつも期待に応えてくれるので、私の中では安定と信頼のきん助。
また和食居酒屋としては珍しく、名物が薬膳カレーという斬新さも個人的に好きです。なんたって、マスターは国際中医薬膳師ですから。
ランチのお手頃な定食からディナーの本格的な和食まで、どちらも異なる魅力があります。
飯田橋(神楽坂)でハイレベルな和食を楽しむなら、ぜひ酒庵きん助の美味しい料理をたっぷり味わって、グルメなひとときを満喫しましょう。