まんぷく神楽坂

神楽坂を拠点とするWebライターたぬきが、自信をもっておすすめしたい素敵なお店を特集します。

牛込神楽坂【魚辰】魚好きの心を射止めるランチ&テイクアウト!鮮魚店ならではの味

牛込神楽坂 魚辰 

牛込神楽坂「魚辰(うおたつ)」は創業100年以上、地域に愛される海鮮居酒屋。

もともとは鮮魚店でしたが、2015年に居酒屋としてリニューアルしました。

 

魚辰では、魚屋ならではの新鮮なネタや、スーパーでは見ないほどビッグサイズのお魚を頂けるのが魅力です。

リーズナブルな値段で、旨い魚を口いっぱいに頬張れるのは、魚好きにとって至福のひととき。

家族経営のアットホームな雰囲気も含めて、心癒される時間を過ごせます。

 

お魚だけでなく、肉料理や揚げ物も充実しているので、さまざまな気分で利用できるでしょう。

テイクアウトも豊富なので「美味しいものを気軽に味わえる、町の食堂」として重宝できます。

 

この記事では、魚辰への行き方、メニュー、食べたもの(ランチ&テイクアウト)、混雑具合などを詳しくご紹介していきます。

魚辰はこんな方におすすめ

・100年続く魚屋ならではの、新鮮でボリューミーなお魚を楽しみたい

・メニューが充実した、さまざまな気分で楽しめるランチ処を知りたい

・ディナーでも、お刺身や総菜を気軽にテイクアウトしたい

※情報は2023年1月時点の内容です。最新の内容は公式Facebook等をご参照ください。

 

魚辰への行き方、営業時間

魚辰の最寄駅は、都営大江戸線・牛込神楽坂駅。A1出口から徒歩4分です。

魚辰は牛込中央通りにあり、青い旗が目印です。

並びにはイタリアンのカルミネ、道路を挟んで向かいには俺のフレンチがあります。

牛込神楽坂 魚辰 外観

店内の様子

店内は喫茶店のような、どこかレトロな雰囲気です。

落ち着いた空間でテレビもあり、お昼からまったりと過ごせます。

席数はテーブルが8卓(16名分)で、カウンターはありません。

牛込神楽坂 魚辰 店内の様子

メニュー

ランチメニューは、豊富なラインナップが魅力です。肉あり魚あり、揚げ物も充実。

焼魚でほっこりしたい時や、唐揚げでガッツリいきたい時など、さまざまな気分に応じて楽しめます。

ランチ一部抜粋 税込
欲張りセット
(ミニ刺身・焼魚・唐揚げ)
1,200円
お得セット
(ミニ刺身・焼魚か唐揚げ)
1,000円
海鮮丼 1,000円
サバ味噌定食 1,000円
焼魚定食 ※黒板確認 900円
アジフライ定食 950円
唐揚げ定食 900円
生姜焼き定食 900円
コロッケ&メンチ ※平日限定 700円

牛込神楽坂 魚辰 ランチメニュー

店内にも黒板メニュー(本日のおすすめ)があるので、店頭のメニューだけで決める必要はありません。

下の写真は冬訪問時ですが、夏にはスルメイカ納豆丼など、季節ごとにさまざまなメニューが登場します。

また焼魚定食(900円)を頼む場合は、黒板から好きなお魚を選べます。

焼魚は毎日6種類ほどあり、別日にはサンマ、鯛の粕漬け、サバの塩焼きなどもありました。

牛込神楽坂 魚辰 ランチの焼魚メニュー

ランチは全品テイクアウト可能で、お惣菜も1個から購入できます(昼夜共通)。

コロッケ150円、メンチカツ250円などは、お家ごはんのあと一品にも便利ですね。

牛込神楽坂 魚辰 テイクアウトメニュー

ディナーメニューも、ほぼ全品テイクアウト可能!これは嬉しい。

念のため、テイクアウトの際は、電話を入れておくと安全です(貸切営業の日は、テイクアウトに対応できないこともあるため)。

牛込神楽坂 魚辰 ディナーテイクアウトメニュー

コロッケ150円、おつまみ300円~

牛込神楽坂 魚辰 ディナーテイクアウトメニュー

玉子焼や豆腐、〆料理も充実

牛込神楽坂 魚辰 ディナー&テイクアウトメニュー

魚だけでも20種以上!

ランチ編

ここからは、私が魚辰で頂いたランチをご紹介します。

海鮮丼とコロッケ

初訪問では、海鮮丼を頂きました(税込1,000円)。オプションでコロッケも追加(150円)。

注文して15分後に現れた海鮮丼は、魚好きの心をくすぐるボリューミーな姿。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ 海鮮丼とコロッケ

海鮮丼のネタは、マグロやかつお、サーモン、海老、たこ、とびっこ等々...。

目視確認が難しいほど、たっぷりの海鮮が入っています。

海鮮の一つ一つにぷりっとした身のハリがあり、それぞれのネタがもつ風味は思わず目を閉じてしまう美味しさ。

魚好きではあるけれどプロのように詳しくない私でも、魚そのものから湧き出るような美味しさやありがたみを、しみじみと感じました。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ 海鮮丼

ご飯は酢飯ではないものの、結構好きだなと思いました。少なめでお願いしましたが、なかなかのボリュームです。

女将さんの「ご飯があまり少ないと、海鮮が立たなくなっちゃいますから。でも無理しないでね^^」という気遣いに、ホッと一安心。

しかし、旨味あふれる海鮮によって白飯を食べるスピードは加速し、あっという間に完食です。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ海鮮丼 まぐろ

コロッケを注文すると、厨房からはタネをパチパチとこねる音が聞こえてきました。

シュワシュワと揚がる音、女将さんの「コロッケも手作りで、揚げたてですから^^」の一言にも期待が膨らみます。

きつね色にこんがり揚がったコロッケは、丸っこくて可愛いビジュアル。

牛込神楽坂 魚辰 ランチのコロッケ(150円)

「揚げたては美味しいに決まっている」という先入観はさておき、魚辰のコロッケは格別です。

別途150円ですが、必ずや頼んでほしい一品。

きめ細かなパン粉は、厚すぎない絶妙な衣。

サクサクッとした次の瞬間、お芋のしっとりホクホクな食感が、口の中を安心感でいっぱいにしてくれます。

お芋の優しい甘さ、挽肉のジューシーな旨味は、みんなが求めるコロッケの完成形とも言えそう。

牛込神楽坂 魚辰 ランチのコロッケ(150円)

ネギトロ丼定食

税込900円。ネギトロ丼は脂しっとり。片手で持ちあがるくらいのボリューム感で、空腹時ならオプション追加も良さそうです。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ ネギトロ丼定食

黒むつの照焼き定食

税込900円。脂の乗った黒むつは、見るからにツヤツヤです。

ふっくらと太った姿、きれいな照り色に、食欲がそそられます。

さらに焼きたての醤油の香ばしさが鼻を直撃し、急いで箸をとってしまいました。

牛込神楽坂 魚辰 黒むつの照り焼き定食

黒むつは簡単に切れるほど、ホロホロと柔らかい仕上がり。

パリッと焼けた皮にも醤油が染みていて、この皮だけでもご飯が進みます。

照焼きといっても、醤油のガツンとした味ではありません。

黒むつの上品な風味を生かした、マイルドで優しい味つけです。

ふつうの居酒屋なら濃い味にするのでしょうが、この味つけは鮮魚店だからこそと思います。

牛込神楽坂 魚辰 黒むつの照り焼き定食

体をいたわる優しい味わい

牛込神楽坂 魚辰 黒むつの照り焼き定食 断面

お箸でホロッと切れる柔らかさ

ランチには日替わり小鉢と漬物も付き、定食の隅々まで気配りを感じます。

この日の小鉢は、ごぼうのマヨネーズ和え、キャベツサラダ。

キャベツはやや酸味あるソースで和えられ、良いお口直しになりました。

牛込神楽坂 魚辰 ランチの小鉢

アジの一本勝負定食

税込1,000円。アジは半身ずつ、塩焼き・フライ・たたきから2種選べるのが嬉しい。

この日はヘルシーにしたい気分だったので、塩焼き・たたきを選びました。

アジは目を見張るほどのビッグサイズ!もはや定食のおぼんに収まりません。

スーパーで見るアジの、ゆうに1.5倍はありそうな大きさ。

牛込神楽坂 魚辰 あじの一本勝負定食 

アジの塩焼きはツヤツヤに綺麗な色。焼魚ですが、見るからにフレッシュです。

身はふっくらと柔らかく、最後に予熱で火が通ったような、絶妙な焼き加減。

また適量の粗塩によって、頬いっぱいにあじの旨味が広がります。

頭の裏につまった部分もできる限りほじくり返して食べたくなります。

牛込神楽坂 魚辰 あじの一本勝負定食 

アジのたたきはプリップリ!臭みなんて一切ありません。

これだけでも絶品ですが、少しの醤油とワサビをつけ白飯と一緒にかきこむ時、幸せは頂点に。

牛込神楽坂 魚辰 あじの一本勝負定食 

別日も「あじの一本勝負」を注文し、アジフライ・たたきを半身ずつ頂きました。

アジフライはこんがり揚がっていますが、中のアジは舌の上で溶けるように柔らかく、まさに鮮魚店クオリティ。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ アジフライ

選べる焼魚のお得セット

この日は刺身盛り+選べる焼魚のお得セットをオーダー(税込1,000円)。選べる焼魚は6,7種と、魚好き大歓喜のセットです。

チョイスした鯖の一夜干しは、強い旨味と塩味が空腹に染みる!

若男子のように盛られた白飯も余裕の完食です。

固いイメージのある一夜干しも、看板店主みっちゃんの手にかかればふっくら、しっとり。

牛込神楽坂 魚辰 ランチ お得セット

豚の生姜焼き定食

税込900円。この日は初めてお肉メニューに挑戦しました!

ジューシーな豚バラ、刻み生姜のフレッシュな風味が食欲をそそり、ご飯もわんぱくに進みます。

嬉しかったのが、添え物のキャベツの大葉ジェノベーゼ和え。

大葉の突き抜ける爽快感は、初夏に嬉しい一品。

牛込神楽坂 魚辰 豚の生姜焼き定食

テイクアウト編

お刺身盛り合せ

夕飯のおかずに、お刺身盛り合せをテイクアウトしました。

写真は1人前(税込1,320円)ですが、ゆうに1.5人前はあるボリュームで、大満足の内容でした。

さらに、メニューには刺身5種とありますが、実際には8種!魚好き、感無量です。

切身が13枚(まぐろ・タコ・サーモン・ぶり・白身など)、生えび2尾、イカの細切りもたっぷり入っています。

牛込神楽坂 魚辰 テイクアウト お刺身盛り合せ

魚辰の刺身盛り合せ(1人前)

牛込神楽坂 魚辰 テイクアウト お刺身盛り合せ

量が多いだけでなく、一つ一つのネタが素晴らしい!

淡白な白身ネタも適度に脂があって、魚介の風味が鼻を駆け抜けます。

えびはトロけるように柔らか。サーモンの風味は濃厚で、ご飯が止まりません。

このクオリティで税込1,320円は、破格と言えます。

牛込神楽坂 魚辰 テイクアウト お刺身盛り合せ

 

混雑具合

ランチは大人気で、13:00くらいでも混雑しています。

ただしお一人様が多いので、満席でも待っていれば、すぐに入れそうな雰囲気はあります。

以下、記録している限りの混雑状況です。

●平日12:42に入り、ほぼ満席(8卓中、空席2卓)。

●平日12:45に行き、先客1組。入店時は空いていたものの、13:15までに後客4組が来店し、オーダーが立て込んでいる状況。

テイクアウトの待ち時間は、お刺身を18:00に注文し、10分後の受け取りでした。

 

魚辰から知る牛込の歴史

先代店主・光三さんへのインタビュー動画(2020年)では、牛込神楽坂の歴史やお魚の仕入れなど、貴重なお話を知ることができます。

■魚辰四代目 小鮒光三さんと新宿区 | 小林勝哉社会保険労務士事務所

動画は1時間ですが、神楽坂を愛する者としては大変勉強になる内容で、あっという間でした。

たとえば、カルミネの以前には精肉店があったこと(西川商店)、光三さんは現在も市場に仕入れに行かれていること。

光三さんが貴重な資料を用いながら、丁寧に説明されているので、ぜひ聴かれてみてください。

 

まとめ

魚辰では、創業100年以上の鮮魚店ならではの、ハイクオリティなお魚を味わえます。

お刺身や焼魚など、何を頂いても魚介の豊かな風味を楽しめました。

気軽にテイクアウトでき、価格もリーズナブルなので、魚好きなら日々のご馳走になるでしょう。

 

またお魚だけでなく、幅広いメニューがあるので、気分に合わせた食事を楽しめます。

ご家族経営のアットホームな雰囲気も良く、ホッと一息寛ぎながら、旨い食事を楽しめる空間が魚辰にはあります。

 

街に息づく、素敵な海鮮食堂。魚を愛する方はもちろん、旨い食事をリーズナブルに味わいたい方も、ぜひ魚辰へ行かれてみてください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。