神楽坂にオープンした「スヨリト 草原の料理」は、ラムを中心とするモンゴル料理のお店。
店主自身がモンゴル民族の方であり、本場仕込みのモンゴル料理を味わえるのが魅力です。
モンゴルの国民食であるラム(羊)を、串や煮込み、餃子などさまざまな食べ方で楽しめます。
串は一本からオーダーできるため、食べ比べをしたい方や、お一人様にも安心です。
神楽坂には今までなかったモンゴルグルメを体験できるので、ラム好きの方はもちろん、近隣の方にもぜひおすすめです。
この記事では、スヨリトへの行き方、メニュー、店内の様子、食べたもの、混雑具合などをご紹介していきます。
スヨリトはこんな方におすすめ
・ラムが好き、ラムを串焼や餃子などさまざまなスタイルで食べ比べたい
・スパイスのきいた、本場仕込みのモンゴル料理を体験したい
・神楽坂で、一人でも利用しやすいラムのお店を探している
※この記事は2023年7月時点の内容です。最新の情報は公式インスタグラム等をご参照ください。
スヨリトへの行き方、基本情報
スヨリトは、牛込神楽坂駅と神楽坂駅の中間にあります。両駅から徒歩5分くらいで到着します。
●牛込神楽坂駅から行く場合
A1出口を出て右に進み、家系ラーメンの角を右折。直進すると右手にスヨリト。
●神楽坂駅から行く場合
矢来口を出て、目の前のラカグ(商業施設)を左に見ながら直進。左手にスヨリト。
スヨリトは牛込中央通り沿いにありますが、大きな看板は出ていないため、通り過ぎないように注意しましょう。
目印としては、隣にフレンチのブラッスリーグーがあります。
住所 | 東京都新宿区矢来町82 |
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営業時間 | 火水金:11~15時,17~23時 |
月木 17~23時 | |
土 12~23時 | |
日 12~22時 | |
電話番号 | 03-5579-8812 |
持ち帰り | 可 |
喫煙可否 | 全席禁煙 |
※月・木のランチはやってないので注意!LOは終了時間の30分前。
店内の様子
お店は1階が立ち飲み(兼作業台)、2階がテーブル席となっています。
立ち飲みカウンターからはシェフの調理が見られるため、一人でも楽しめそうな雰囲気です。
2階はテーブル席が20名分(4名用×4卓、2名用×2卓)。コンクリート打放しのシンプルなデザインです。
こじんまりしたキャパシティですが、大きな窓で日当たりが良く、開放的な空間です。
メニュー
ランチでは、ラムを定食スタイルで味わえます。
メニューは5種類で、全て880円。ラムスペアリブの蒸飯、バラ軟骨の煮込み、水餃子、焼餃子、ケバブがあり、ご飯はおかわり自由です。
餃子とシュウマイは、ラムの餡に混ぜる香味野菜を選べるのが嬉しいポイント(昼夜共通)。
香味野菜は6種類で、白菜・セロリ・大根と人参・ネギ・パクチー・ニラの中から選べます。
ラムの塊肉を手切りにした餡を使い、注文を受けてから焼くとのことで、こだわりを感じます。
ディナーメニューはこちらです。
串焼き、炭火焼き、餃子とシュウマイ、おつまみやスープを楽しめます。
ラムは定番部位から希少部分まで、さまざまな種類があります。
野菜の串焼きも充実しているので、夕食をヘルシーにとりたい時にも安心です。
食べたもの
ここからは、私がスヨリトで食べたものをご紹介します。
スープで食べるラム水餃子
ランチの「スープで食べる水餃子&ラムスペアリブの蒸飯」を頂きました(税込880円)。
水餃子の中にラム、蒸飯にもラム。
お昼から880円で、ラムを存分に堪能できるのは、素晴らしいコスパでしょう。
注文して10分後、運ばれてきました。
ラーメン用のような大きな器には、ラムの骨肉でとったスープ、水餃子が5個入っています。
スープにはパクチーが入っているので、苦手な方は抜いてもらいましょう。
水餃子に入れる香味野菜は、好きなものを選べますが、今回はセロリを選択しました。
水餃子はラム出汁のスープをたっぷり吸収し、もちもちとした食感です。
手作り感のある皮で、一から作ることのこだわりを感じます。
水餃子からは、たっぷりのラム餡がお目見え。
香味野菜によってラムの旨味が引き立ち、羊肉の自然な甘さを体感できました。
肉汁が小籠包のようにあふれ出し、口の中はラムの風味でいっぱいに。
ラムの骨肉でとったスープは、白湯のようにトロトロと、まろみのある舌触り。
ラムの旨味や甘みがよく分かるほどの絶妙な味つけで、飲み干せるほど美味しい。
コッテリしているように見えますが、懸念していたほど油っこくはなく、スプーンが進みました。
定食には、ラムの脂で揚げたパン(スナック)が付いてきます。
シンプルな塩味ですが、ラムの脂の効果か、なんともヤミツキになります。
そのままポリポリ食べたり、スープに浸して頂きました。
ラムスペアリブの蒸飯
水餃子定食には、ラムのスペアリブの蒸飯(小サイズ)が付きます。
これは次回フルサイズで食べようと決心したほど、本当に美味しかったです。
蒸飯はしっとりと炊きあがり、ラムの脂をほんのりと纏っています。
トップには、軟骨付きのラムがゴロッと4個。880円の定食の一部とは思えないほど豪華です。
蒸飯なのでチャーハンのような重たさがなく、モンゴル料理って実はヘルシーかもと感じました。
塩ベースの優しい味つけで、ネギなどの刻み野菜がアクセントになり、手が止まらない美味しさ。
ラムバラ軟骨の煮込み
別日のランチでは「ラムバラ軟骨の煮込み&ライス」を頂きました(税込880円)。
スープが赤いように、寒さも暑さも吹っ飛ぶほどスパイシー!
柔らかいラムバラ軟骨と、くたっと煮えたキャベツに辛辛スープが染み渡り、どこを食べてもスタミナの味。
ラムバラ軟骨は小さめが10個ほど入ってボリューム満点。白飯がまた美味しくて食欲全開に!
ところで、バラ肉って脂っこそうだなと思う方もいらっしゃると思います。
でも大丈夫。ラムバラ軟骨は空腹に嬉しい程よい脂で、まるでモツのようなぷりっとした感じもあるのが特徴的。
ふだん牛や豚バラで胃もたれする私でも、ラムバラ軟骨は全く大丈夫でした。
ラムショルダー串
1本242円(税込)。驚いたのは、シンプルにラムが美味しいこと。
ラムといえば、ジンギスカンで醤油タレで頂くことが多いですが、塩味でもこんなに美味しいのかと衝撃でした。
ラムショルダーは、まるで焼鳥のぼんじりのように、ぶりんぶりんとした歯応えが特徴的。
ラムそのものが美味しいですが、硬くならない絶妙な火通しで、シェフの腕が素晴らしい。
噛むたびにラムの甘みが広がり、脂さえも美味しく、この旨味だけで白飯が食べられます。
ラムスペアリブ串
1本440円。ヨーグルトでマリネしたスペアリブに、たっぷりのスパイスを振った一品です。
スペアリブ(ばら肉)といえば、トロトロと柔らかいイメージでしたが、こちらは砂肝のようにコリコリとした食感が印象的でした。
スパイスたっぷりで結構辛いですが、口の中でモンゴルを感じられた気がします。
野菜串
スヨリトでは野菜串も充実しているため、ヘルシーな夕食にもできます。
ジャガイモ、エリンギ串はスパイス掛け、おくらは塩焼きとなっています。
野菜それぞれの火通りがちょうど良く、ジャガイモは芯を残しつつも、ホクホクしていました。
エリンギはコロコロと丸い形で食べやすく、なめらかな食感がお口直しになります。
シャルビン
1個385円(税込)。シャルビンとは、小麦粉の生地にラムを包んで焼いたもので、モンゴル家庭料理の一つだそうです。
メニューには「ミートパイ」と説明がありますが、どちらかというとおやきに近いでしょう。
注文時はアップルパイのような形を想像していましたが、モンゴルではこのような姿なのですね。
もちもちの生地はジューシーに揚げ焼きされ、こんがりとした焼き色も食欲をそそります。
具材はラムの挽肉、白菜、高菜漬けなど。塩気あるシンプルな味わいです。
大きさは手のひらサイズなので、おつまみの感覚で食べられます。
干し豆腐の冷菜
税込880円。ラムの入らない料理ですが、こちらもレベルが高くて驚きました。
干し豆腐にはピリ辛のタレが絡み、ほんのり香るゴマ油が食欲を引き立てます。
決して重たくなく、前菜にぴったりの味つけで、蕎麦のようにすすって食べたくなります。
定番の食材だからこそ、シェフの腕前が素晴らしいことを実感しました。
以上、スヨリトのご紹介でした。
混雑具合
昼夜ともにお客さんが常に入っている印象です。
以下、訪問時の状況を(記録している限り)記しています。
●平日12:50に訪問時
ちょうど入れ替わりのタイミングで、会計を済ませたお客さんが続々と退店。
13:00に食事中は、他にお客さんは1組。
●日曜12:00に訪問時
既に先客4組。テーブル6卓のうち、空席2卓。
●平日13:00に訪問時(2023年7月)
1階のカウンターに案内され、カウンターのお客さんは他に2名。2階の状況は分からず。
客層は幅広く、お一人様やカップル、家族連れ、会社での集まりもお見かけしました。
牛込神楽坂の地で、すでに地域に愛されている印象です。
また、SNSではラム好きの間で話題沸騰のようで、今後ますます人気に火がつきそうな予感。
留意点
オープンしたての(わずか3回の)訪問のため、一概には言えませんが、次回の備忘録として、気付いたことをまとめておきます。
◆スパイスの有無は、店員さんに確認
メニューには書かれていませんが、野菜の串については、スパイスを振ったもの・スパイス無しのものがあります。辛いものが苦手な方は、オーダー前に店員さんに確認してみましょう。
◆料理によっては、パクチーが入っている
メニューには書かれていませんが、料理によってはパクチーが入っています。
パクチーが苦手な方は、店員さんに確認しましょう。
ちなみに水餃子のスープと干し豆腐はパクチー入り、シャルビンはパクチー無しでした。
まとめ
スヨリトでは、ラムを中心に本場仕込みのモンゴル料理を味わえます。
ラムのさまざまな部位を、串や餃子などで少量ずつ楽しめるので、ラム好きの方やお一人様にもおすすめ。
モンゴル料理というと、あまり馴染みがないかもしれませんが、スヨリトではラムや野菜の旨味が引きたつ絶妙な味つけが特長です。
ラムの加熱具合も抜群で、料理の一つ一つにシェフの腕前を感じます。
私はモンゴル料理を頂くのは初でしたが、リピートしたいと思うほど、舌に馴染む味わいでした。
接客も丁寧で、今後もこのクオリティが維持される限り、通いたいと思います。
神楽坂に今までなかったモンゴルグルメを、ぜひスヨリトで体験してみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。