神楽坂「まるフェ」は、2020年にオープンした古民家リノベーションカフェ。
古民家ならではの穏やかな空間で、有機野菜たっぷりのヘルシーな食事や、お酒に合うメニューなど、さまざまな料理を楽しめます。
運営会社は、不動産のリノベーションを手掛ける(株)あくと総合計画。
将来独立を目指す料理人に「まるフェ」の場所を貸しているため、ヘルシー系から創作まで多彩な料理を楽しめます。
野菜好きとしては、埼玉県のBonzFarmから届く無農薬野菜を使った料理がおいしく、これのために通っている部分もあります。
この記事では、まるフェへの行き方、店内の様子、メニュー、食べたもの、混雑具合などを詳しくご紹介していきます。
まるフェはこんな方におすすめ
・神楽坂で古民家カフェを開拓したい
・古民家ならではの、心落ち着く穏やかな空間を楽しみたい
・有機野菜をたっぷり使用した、ヘルシーで美味しいランチが食べたい
まるフェへの行き方
まるフェの最寄駅は、東京メトロ東西線・神楽坂駅。1b出口から徒歩3分です。
路地裏にたたずむ隠れ家なので、地図アプリは必須です。
神楽坂駅1b出口を出たら左に進み、神楽坂商店街を下ります。
右手に見える「おかしのまちおか」の手前で右折し、小道に入りましょう。
小道に入ったら、ひたすら直進。
赤いレンガの建物(幸せの手づくりハピネス)の前で右折します。
赤レンガの建物の前で右折すると、黄色い古民家があります。ここが「まるフェ」です。
店内の様子
店内は古民家のノスタルジーな雰囲気を残しつつ、おしゃれなインテリアです。
運営が建築会社なので、空間づくりへのこだわりも感じます。
席数は4名用テーブルが1卓、2名用テーブルが3卓、カウンターが2席。
窓からは木漏れ日がさしこみ、天気の良い日は気持ち良く過ごせます。
メニュー
メニューは日替わりで、まるフェの公式インスタグラム(@act_marfe)から確認できます。
直近の訪問時(2022年9月)では、野菜カレー、鶏むね肉の塩麹、大豆ミートの料理がありました。
価格は800~1500円。料理の単品は800円、サラダ・スープ付は1200円、ドリンクを加えると1500円というシステムです。
お腹具合に合わせて、サラダなどのオプションを選べるのが嬉しいですね。
ドリンクメニューは固定です。
甘酒と果物のスムージー、焙煎コーヒー、発酵ジンジャーエール、砂糖不使用のリンゴジュースなどがあります。
なお、料理の系統は日替わり店長によってさまざまです。
過去にはサラダボウル、混ぜそば、チャーシューとカルボナーラを合わせた「チャルボナーラ」などが登場しています。
食べたもの
ここからは、私がまるフェで食べたものをご紹介します。
野菜カレー
2022年9月に訪問。日替わりランチの野菜カレーを注文しました(単品800円)。
まるフェでは、埼玉県の農園・BonzFarmから届く有機・無農薬野菜を食べられるのも魅力の一つです。
カレーには多彩な野菜がたっぷり添えられ、目が喜ぶビジュアル。
かぼちゃ、パプリカ、マッシュルーム、おくら、にんじん、茄子など、完全に野菜が主役のカレー。
野菜そのものの味が濃く、有機野菜のポテンシャルの高さが分かります。
食材が良いだけでなく、シェフの調理も抜群です。
マッシュルームはこんがりと焼かれ、ふっくらとジューシー。
かぼちゃマッシュはしっとりと柔らかく、噛むたびにかぼちゃの濃い甘みを堪能できます。
どのおかずも家に常備したい美味しさ。
カレーには茄子と挽肉が入っています。
野菜だけかと思いきや、挽肉も入っていてしっかり満足できました。
茄子がトロトロに煮込まれ、なんとも優しい口当たり。
玄米のプチプチした食感とのコントラストが、食事の贅沢感を与えてくれました。
ソミートプレート
2022年9月の日替わりランチ「ソミートプレート」を頂きました(税込1200円)。
ソミート(大豆ミート)は外はこんがりと焼かれ、炙り焼きのような香ばしさがあります。
ジュワッとジューシーに焼かれていて、食べ応え満点!噛みしめていくと、大豆のふわふわ感も楽しめます。
ソミートは量たっぷりですが、大豆なので重たくありません。
味つけは醤油ベース(生姜焼き風)で、ご飯が進む!空腹には嬉しい限り。
大豆ミート初心者の私は、豆腐だから淡泊な味だろうと思っていたのですが、大豆そのものも美味しい。
シェフによると、大豆ミートは1862年創業の豆腐店・染野屋半次郎から仕入れているそうです。
玄米はプチプチとした食感で、ほどよい硬さ。
ご飯少なめにしてもらいましたが、それでも十分な量でした(150gはありそう)。
ソミートの美味しさに感激した私は、仮にソミート+玄米だけで1200円でも納得だなと実感。
しかし野菜のおかずも一つ一つが手作りですから、満足度は計り知れないものがあります。
にんじんポタージュは、サラッとした口当たり。
一般的なポタージュよりミルク感は控えめで、ヘルシーテイストが嬉しい。
にんじん本来のこっくりした甘さが全面的に出ていました。
契約農家の有機野菜を使っているため、食材が良いのはもちろんですが、野菜を引き立たせるシェフの腕が素晴らしい。
私はすっかりシェフの味つけのファンになっています。
ベイクドチーズケーキ
500円。チーズケーキは千葉県・まるフェ館山店で作られているそうです。
手作りの優しい味わいで、心がホッと安らぎます。チーズの部分はしっとり、土台のクッキー生地はサクサク。
甘さは普通にあり、コーヒーの良きお供になります。
焼き芋スムージー
500円。焼き芋スムージーは砂糖不使用なのが嬉しいポイント。
成分は焼き芋ペースト、牛乳、甘酒。
シンプルな材料だからこそ、焼き芋のぽってりとした甘さを存分に楽しめます。
冷製ポタージュとして食事に出てきてもおかしくないほど、素材の引き立つナチュラルな味わい。
そもそも焼き芋スムージーとは珍しいですよね。
シェフ曰く、他店にはないスムージーを日々開発しているそうで、今後の新メニューにも期待が膨らみます。
スパイスカレー(※現plAin)
2020年10月の初回訪問。この日のランチは、小麦粉・化学調味料不使用のスパイスカレー。
カレーは3種類で、バターチキン・ポークビンダルー・グリーンキーマから選ぶスタイル。
※2021年5月に東池袋に移転し、現在「シゲキテキ自然食堂plAin」として営業中。
私が食べたのは、バターチキン・ポークビンダルー・グリーンキーマの全てを楽しめる「3種あいがけ」(税込1400円)。
色とりどりの華やかなビジュアルに、食べる前から心うっとり。
ポークビンダルーとは、豚肉をお酢でマリネしたカレーで、ほのかな酸味が特徴です。
辛いだけでなく、酸味のサッパリした味わいでクセになる。どんどん食べ進められます。
グリーンカレーといえば、ココナッツミルクのきいた甘いタイプのお店もあるでしょう。
こちら(現・シゲキテキ自然食堂plAin)のグリーンカレーは甘さ控えめ。
さらに、小麦粉不使用なのでサラッとした味わいです。
まさにカレー×ヘルシー×美味しいが共存しています。
カレー3種のうち、特に衝撃を受けたのがバターチキンカレー。
バターのコク、多様なスパイスが絶妙に絡まり、ガーリックチキンで食欲全開!
このバターチキンカレー、次回は絶対に大盛で食べたい美味しさです。
カレー3種とも、辛さは控えめ~普通程度なので、普段スパイスカレーを食べない方でも食べやすいと思います。
刺激物を求めて行くというよりは、上品なスパイス料理を食べるという感覚で行くと良いでしょう。
副菜も注目ポイント。一つ一つが抜群に美味しく、目を見張るものがあります。
副菜には、埼玉の農園・BonzFarmから届く有機・無農薬野菜を使用。
この日の副菜は、グリーンリーフ、ビーツのピクルス、紫じゃがいものポテトサラダ。
ビーツや紫じゃがいもなど、普段なかなか見ない野菜を体験できるのが嬉しいですね。
混雑具合
2022年9月の訪問時は、晴れの日曜11:30に入店し、先客ゼロ。12:00に予約の方が1組来店。
まるフェはかなり隠れ家なので、特に休日の神楽坂でゆったり過ごしたい時に重宝できそうです。
まとめ
まるフェでは、古民家ならではの落ち着いた空間で、ヘルシーで美味しい料理を味わえます。
有機・無農薬野菜が良質なのはもちろんですが、それを引き立たせるシェフの腕前も素晴らしいです。
まるフェは独立を目指す料理人への場所貸しですが、シェフが独立するなら神楽坂で開業してほしいと思うほど、美味しい食事でした。
隠れた立地、古民家の穏やかな雰囲気も相まって、心安らぐランチを満喫できます。
お近くの方はぜひ行かれてみてください。