今日は、神楽坂周辺の歴史スポットをご紹介します。
神楽坂には、石畳のかくれんぼ横丁や芸者新道など、歴史風情ある名所がたくさんあります。
今日私がご紹介するのは、そういうメジャーなところではなく、散歩途中で偶然見つけた歴史スポット、ランチで入ったお店がたまたま歴史を感じる空間だったものです。
この記事では、そんな4つの歴史スポットを、古代~中世→近世→近代の時代順にご紹介していきます。
お散歩の際に、足を止めてみてください♪
【古代~中世】真実の口
場所は、神楽坂駅近くのイタリアンレストラン「ソプラアクア」。
お店の壁に、イタリアの観光名所「真実の口」をモチーフにした彫刻があります。
真実の口は、17世紀のローマでつくられた彫刻作品。その材料は、古代ローマ時代に使われていたマンホールの蓋であるという説もあります。
まず、私がイタリア旅行で伺ったローマ本家の「真実の口」はこちらです。
それでは、ソプラアクアの「真実の口」を見てみましょう。
お店に入って一番奥の壁にあります。
拡大するとこんな感じ!
本家と比較すると、なかなか再現度が高いと思いませんか?w
高級感あるテーブルセットとも合い、おしゃれなインテリアと化していると思いましたw
ちなみにソプラアクアでは、週替わりのパスタランチを楽しめます。私は濃厚なチーズクリームのパスタがお気に入りです。
古代ローマの気分に浸りながら、美味しいパスタを味わってみてはいかがでしょうか♪
【近世】杉田玄白の生誕地
神楽坂の矢来公園は、江戸時代に人体の解剖書『解体新書』を発行した杉田玄白が生まれた場所です。
園内には、その記念碑が立っています。
今はのどかな公園ですが、江戸時代には、若狭小浜藩(福井県の小浜地方を領有していた有力武士)の屋敷が置かれていました。
若狭小浜藩の医師である杉田玄白は、この屋敷で生まれたそうです。
隣のリスが気になりますが、杉田玄白との関係はないそうです。
杉田玄白生誕地の石碑の設置は2004年、リスの像はそれより前からあります。
写真撮ってたら、ご年配の女性が「杉田玄白が生まれた場所なんですね」と驚いていたので、近隣の方でも意外と知られてないのかなと思いました。
ちなみに矢来公園には座れる場所がたくさんあります。
杉田玄白の歴史に触れながら、ここでお弁当食べるのも良さそうです。
【近代】国産飛行機の発祥地
江戸川橋駅より徒歩5分、西五軒町12-10は国産飛行機の発祥地です。
1910年、陸軍軍人であった日野熊蔵(ひのくまぞう)が初の国産飛行機をつくった場所です。
首都高速5号池袋線沿いを歩いていると、史跡の説明板が現れます。
説明板には、日野氏は「全く独学で」飛行機をつくったと書かれていますが、小学館『日本大百科全書』の説明によると、日野氏はフランスで操縦術を学び、ドイツの飛行機を輸入して帰国し、研究に励んだそうです。
飛行機の開発には成功したものの、その技術水準は先進国に及ばず。
その結果、外国からの技術導入やライセンス生産により、日本の航空工業は始まったそうです(参考:世界大百科事典、平凡社)。
2020年現在、日本の航空機メーカーは約50社。日野氏は、日本の航空事業の発展に大きく貢献した人物と言えるでしょう。
【近代】空襲に耐えた煉瓦塀
ミシュラン一つ星にも選ばれた、江戸川橋の鰻店「石ばし」。
石ばしは1910年に創業し、当時は別の場所(神田川の中之橋)に店を構えていたそうです。
ところが第二次世界大戦の勃発により、東京は焼野原となり、戦後は現在の場所に移転し、玄関には空襲に耐えた煉瓦塀が使われています。
私は鰻目的で行きましたが、テーブルに置いてある石ばしの歴史が綴られた書物をみてその事実を知りました。
以上、散歩途中で偶然見つけた歴史スポットのご紹介でした!
神楽坂といえば、江戸時代の花街文化の風情がのこる街として有名ですが、歩いてみるといろいろな歴史スポットがあるなと思いました。
いつものお散歩に、歴史を感じるお散歩コースとして取り入れてみてください♪
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
私は今後も散歩しつつ、意外な歴史スポットに出会ったらまたご紹介しますね。