チカリシャスNYアマリージュは、神楽坂・本多横丁にたたずむスイーツショップ。
店名にアマリージュ(融合)とあるように、たとえばチョコラズベリー×ヨーグルトチーズなど、独創的でセンス光るスイーツを楽しめます。
ニューヨークの本店は、米国のレストランガイド「Zagat」で毎年上位にランクインする実力店。日本では、神楽坂と市ヶ谷に支店があります。
ニューヨーク系のお菓子というと、こってり甘くて重そうというイメージがあるかもしれません。
正直なところ、私もそのような印象を持っていて、チカリシャスに足を運ぶことはなかったのですが、実際かなり良かったです。
一見重そうなニューヨーク系のスイーツを、絶妙なラインの甘さで、日本人の舌に合うようアレンジされています。
甘さ控えめではないですが、1個で満足できる「ケーキらしさ」があり、日常のおやつに取り入れたい美味しさです。
この記事では、チカリシャスNYアマリージュ神楽坂店への行き方、ケーキメニュー、食べたもの等を詳しくご紹介します。
チカリシャスNYアマリージュはこんな方におすすめ
・神楽坂で、きちんと甘いスイーツを頂けるお店を探している
・目にも美しい、ニューヨーク系の洗練された、おしゃれなスイーツを食べたい
・チカリシャスNYアマリージュを知ってはいるが、なんとなく行っていない
※情報は2023年1月時点です。最新の情報はWebサイト等をご参照ください。
チカリシャスNYアマリージュへの行き方
チカリシャスNYアマリージュの最寄駅は、東京メトロ有楽町線・飯田橋駅。B3出口から徒歩4分です。
飯田橋駅B3出口を出たら、右に進み(神楽坂通りを上る)、肉まんの五〇番の前で右折します。
すると、本多横丁という路地に入るので、そのまま直進しましょう。
本多横丁を進んでまもなく右手に、チカリシャスNYアマリージュがあります。
住所 | 東京都新宿区神楽坂3-2 |
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営業時間 | 11:00~22:00 |
定休日 | 年末年始 |
電話番号 | 03-6265-3191 |
袋 | 紙袋40円、大は60円 |
保冷剤 | 無料 |
ケーキのラインナップ
ショーケースには、凝りに凝った麗しいケーキがずらり!NYらしい、パキッとした色合いが特徴です。
価格は大体550円で、高いものでも700円台。
チーズケーキやショコラなど、いかにもNY風のケーキが並びますが、和栗テリーヌなどJapanを取り入れたものもあります。
私が毎回楽しみにしているのは、季節のケーキ。
お馴染みのフルーツを、サプライズのような新感覚で頂けるので要チェック。
夏には桃ムースにアールグレイのブリュレを包んだケーキ、秋にはお花の形のメレンゲをのせたモンブランやなどが登場しました。
ショートケーキ、シフォンケーキは小さなホール状になっており、一人でホールを食べたいという願望を叶えてくれます。
焼菓子もNYスタイル!クッキーはまるでパンのようなサイズ感で、おいしそうな焼き色の主張感強し。
他にもピーナッツバタースコーンや紅茶マフィンなどがあり、価格は300円台。自分用にもプチギフトにも、気軽に買えるお値段です。
食べたもの
ここからは、私がチカリシャスNYアマリージュで食べたものをご紹介します。
レッドベルベッドケーキ
税込550円。赤紫色に輝くビジュアルで、ショーケースでも一際目立っていました。
赤紫の正体はラズベリーではなく、なんとチョコレート!店員さん曰く、着色料ではないとのことで驚きました。
スポンジにはチョコレートが練り込まれ、こっくりとした甘さが特徴的です。
食感はしっとり柔らかく、例えるならシフォンケーキとパウンドケーキの良いとこどり。
さらに、スポンジの断面にもチョコチップが入っています。
チョコにチョコを重ねるという、外国テイストならではの満足感がある一方で、きちんとお口直しのパーツもありますよ。
白いクリームの正体は、ヨーグルトとチーズ。
ヨーグルトチーズにより、後味はスッキリ爽やか。
トップにあしらわれたベリーの甘酸っぱさも、良いアクセントになっています。
こってりした見ためとは裏腹に、甘さとスッキリの交互連鎖で、いくらでも食べられそうでした。
アップルパイ
税込550円。アップルパイと言っても、みんなが想像するあの形ではありません。パティシエのアイディアが結集したようなビジュアルで、アップルパイの概念が覆ります。
構成は林檎・カスタードクリームを、パイ・キャラメリゼのチップでサンドするというもの。
パイ生地は重厚感あふれるもので、バターや小麦の風味を全面的に感じられます。
フォークをグッと強めに入れて頂くと、固焼きで食べ応え満点です。
アップルパイといえば、林檎を柔らかく煮るのが一般的だと思いますが、チカリシャスでは半生。
コロコロ状にカットされた林檎は、半分は柔らかく、もう半分はシャキシャキとした食感となっています。
半生の林檎はカスタードクリームとの馴染みも良く、シェフのセンスを感じました。
アップルパイのトップには、チップ状のキャラメリゼが乗っています。
さらに、キャラメリゼの裏には、チョコとホイップクリームがお目見え。
まさに「足し算」なアップルパイですが、一つ一つのパーツのレベルが高く、不思議とケンカしていません。
復習しますwパイ生地に林檎とカスタード。キャラメリゼにチョコとホイップクリーム。
これだけ多くのパーツがあるので、全体的に甘さは強めですが、きちんと甘いものが食べたい!という欲望は最大限に満たされますw
多彩な要素が折り重なったアップルパイは、チカリシャスでしか味わえない一品でしょう。
和栗のテリーヌ
税込570円。和栗のテリーヌは、今まで食べた栗スイーツの中でも、特に栗の風味が濃厚でした。
黄金色の卵生地に、ツヤツヤに輝く和栗テリーヌ、そして金箔があしらわれています。
一口を大切にしたくなる、高貴なビジュアル。
構成は、土台の卵生地に、栗の実・栗テリーヌをかぶせるというもの。
土台の生地は、パウンドケーキのように、しっとりと重厚な味わいとなっています。
卵たっぷりのリッチな味で、この土台部分だけでも贅沢感あり。
テリーヌは栗がかなり濃密で、ねっとりと濃厚な味わい。栗の実もゴロッと入っています。
栗の甘みだけでなく、やや渋い風味も残り、味わうにつれて和栗の奥深さを感じます。
栗スイーツといえば、モンブランが思い浮かびますが、こちら和栗テリーヌも定番にしたくなる美味しさです。
ガトーショコラ
税込550円。ガトーショコラという特性上、多少の粉っぽさはありますが、カカオの芳醇な味わいを楽しめます。
ケーキはスポンジ生地のような、比較的ふんわりとした食感で、軽々と頂けました。
レンジで温めると、ホイップクリームがトロリと溶けて、フォンダンショコラのような味わいに。
NYチーズケーキ
税込550円。本体の材料はなんと、3種の北海道チーズと砂糖のみ。シンプルな材料だからこそ、すっきりと芳醇なチーズを深く味わえます。
純白な色合いも見て楽しく、チーズ好きの私、もう何度リピートしたか分かりません。
トップには甘酸っぱく小気味いいジャム、チーズ味のしっとりクッキー。土台は軽めのビスケット生地となっています。
チーズケーキは湯煎焼きにすることで、スフレのように軽やかな仕上がりとなっています。
一口目はねっとりした食感ですが、舌の上でシュワシュワと溶けていく心地よさ。
食べる前は「結構甘そう」と思っていましたが、チーズのミルキー感が主役で砂糖の甘さは控えめ。
想像よりスッキリしたケーキで、ランチ後のお腹にもスルスルと入っていきました。
バニラプリン
税込480円。プリンと生クリームの二層仕立てとなっています。
一口食べて、メニュー名が「バニラプリン」である理由に納得しました。牛乳とバニラビーンズの味が主役となっていて、これは斬新。
「プリンは卵が濃厚でこそ美味しい」のは定説ですが、チカリシャスはその逆。
牛乳のスッキリとした味、バニラビーンズの風味が口いっぱいに広がり、見え隠れする卵のコクが心地よい。
濃厚な卵プリンが食べたい!という時よりは、食後の〆に爽やかなデザートが欲しい時にピッタリでしょう。
ブルックリンシュー
税込500円。こちらブルックリンシューは、チカリシャスの名物的メニューです。
直径10cmはあるビッグサイズは、まさにニューヨークスタイル。
注文後にカスタードクリームを詰めてもらう「作りたて感」がまた嬉しいですね。
ちなみに、計ったら160gでしたwこちらのサイト様を参照すると、コンビニの1.6~2倍と考えて良さそうです。
中を割ってみると、カスタードクリームが縦横にぎっしりと詰まっています。
ビッグサイズだから甘さ控えめかと思いきや、バニラビーンズの強い甘さがあり、驚きましたw
シュー生地はパリブレストのように、サクッ&パリッとした食感が楽しいです。
カスタードの水分によって、時間が経つごとに、シュー生地のサク感が薄れてしまうので、買ったらすぐに食べるのがおすすめです。
チョコチップクッキー
税込300円。クッキーは、海外を彷彿とさせるビッグサイズ。
菓子パンくらいありそうなボリュームですが、甘さは控えめ。これは良い!
クッキーの食感は、しっとり、ほろほろ。
それに対して、淵の部分はカリカリに焼けて香ばしく、完成度の高さを感じます。
ミルクチョコレートがたっぷり入っていますが、チョコは主張しすぎない甘さで、生地のバター感や小麦の風味と両立しています。
トースターで少し温めると、チョコがトロッと溶けだし、より贅沢な味わいに。
ボリューミーな見ためとは裏腹に、お母さんが家で焼いてくれたような、安心感のあるテイストとなっています。
今までチカリシャスで頂いたスイーツの中では、甘さは最も大人しく、朝食にも良さそうだなと感じました。
ピーナッツバタースコーン
税込300円。さぞバターが多いのだろうと思いましたが、意外にも水分控えめのコックリ食感。
名前は重たそうですが、ふつうのプレーンスコーンのようにあっさり頂けました。
食べるとすぐにナッツの香りがやってきて、パンに塗るあのピーナッツバターの味が本当にします。
以上、チカリシャスNYアマリージュのご紹介でした。
すぐ食べるならココ
チカリシャスNYアマリージュはテイクアウト専門で、イートインスペースはありません。
すぐ食べたい場合、以下のスポットを活用すると良いでしょう(スプーンは店員さんに言えば貰えます)。
●寺内公園(チカリシャスから徒歩2分)
●若宮公園(徒歩4分)
●飯田橋ラムラのフリースペース(徒歩5分)
まとめ
チカリシャスNYアマリージュでは、ニューヨークスタイルのおしゃれなスイーツを楽しめます。
きちんと甘く、かつ洗練されており、味や食感にメリハリがあるのが特長です。
たとえば甘さ×爽快感、しっとり×カリカリなど、一個のケーキで得られる満足感がすごい。
独創的な組み合せや、海外らしさを生かしたビジュアルにも、チカリシャスならではのバリューを感じます。
私はケーキのきらびやかな印象から、観光客向けとばかり思っていましたが、実際食べてみて、普段使いしたくなる味でした。
普段は甘さ控えめのスイーツを好んで食べますが、チカリシャスの甘いケーキも良いなと感じています。
今日はきちんと甘いものが食べたい!でも完成度の高いものがいい...という時には、チカリシャスはぴったりです。
神楽坂に住んでいるけど、なんとなく行ったことがないという方も、ぜひ一度体験してみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。