牛込神楽坂のカルミネは、1987年創業の老舗イタリアン。
「気取らずありのままのイタリア料理」をコンセプトとした、本格的かつ丁寧な味わいを楽しめます。
オーナーのカルミネ・コッツォリーノ氏は、15歳の若さで料理の世界に飛び込み、修行を経て1978年に来日。
1987年に「カルミネ」をオープンしたわけですが、イタリア人がオーナーシェフを務めるレストランとしては、カルミネが日本で最初。
このように歴史あるレストランですが、初めてでも緊張する必要はありません。
スタッフの方はいつも温かいサービスで迎えてくださり、お店もカジュアルなので肩肘張らずに絶品料理を楽しめます。
この記事では、カルミネへの行き方、ランチメニュー、食べたもの、混雑具合などをお伝えしていきます。
カルミネはこんな方におすすめ
・牛込神楽坂で、本格的かつ丁寧な味つけのイタリア料理を楽しみたい
・料理だけでなく、サービスも重視派
・日本で最初のイタリア人オーナーシェフが務める、歴史あるイタリアンに行ってみたい
※情報は2023年1月時点です。最新の情報はWebサイト等をご参照ください。
カルミネへの行き方、基本情報
カルミネの最寄駅は、都営大江戸線・牛込神楽坂駅。A1出口から徒歩4分です。
神楽坂駅から行く場合は、矢来口から徒歩8分ほどで到着します。
住所 | 東京都新宿区細工町1-19 西川ビル1階 |
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営業時間 | 昼:11:30~15:00(LO14:00) |
夜:18:00~22:00(LO21:00) | |
定休日 | 火曜 |
電話番号 | 050-5570-1974 |
店内の様子
席数は50と、広々とした店内です。神楽坂のイタリアンではかなり広いほうでしょう。
※神楽坂のアズーリが64席なので、それよりやや小さめをイメージして頂ければと思います。
ギンガムチェックの赤いテーブルウェアが可愛らしく、アットホームな空間です。
カウンター席はなく、一人でもテーブル席でゆったりと過ごせます。
店奥には大きなピザ窯があり、付近の席からは調理ライブを楽しめます。
自分のピザが焼き上がる瞬間を見られるのは、なんともワクワクしますね!
ランチメニュー
2022年からメニューブックが無くなり、スマホでQRコードを読み取り、URLからメニューを参照する形になりました。
※お会計はレジにて支払い。
以下の写真は、平日ランチメニューのスクリーンショットです(2023年1月時点)。
平日は2つのコースがあります(税込1,600円・2,300円)
デザートは6種ですが、日によって変わることもあります。
個人的には、 デザートはメインを食べてから決めたい派なのですが、カルミネでは最初の注文時に決めることを推奨されています。
その理由は「少ないスタッフ数でも、料理の工程を妥協しないため」とのことで、お店の真摯な姿勢がうかがえます。
各ランチコースでは、好きなパスタまたはピザを選べます。
パスタは5種、ピザが7種、リゾットも1種あります。
パスタのラインナップは、オイルソース、ラグーソース、トマトソース、ラザニア、日替わり。
麺の種類もさまざまで、+130円で麺をカスタマイズすることも可能です。
たとえば「ラグーソースのペンネ」を、スパゲッティーの麺で食べたい場合、+130円で「ラグーソースのスパゲッティー」に変えてもらえます。
カルミネのピザは、圧倒的にトマトソースが多いのが特徴です(7種のうち6種がトマト)。
+200円で、ディナー用のピザを選べますが、ディナーピザもトマト系がほとんど。
トマトソース以外のピザは、ビスマルク、トンナータ、クアトロフォルマッジのみとなります。
▼ランチ用ピザ(追加料金なし)
▼ディナー用ピザ(+200円)一部抜粋
食べたもの
ここからは、私がカルミネのランチで食べたものを、品目ごとに一挙ご紹介します。
カルミネサラダ
前菜の選択肢の一つ「カルミネサラダ」は、野菜好きには嬉しい豪華な内容です。
レタスやトマト、茹で卵、ツナ、じゃがいも、にんじん、紫キャベツ、オリーブなどがたっぷり入っています。
ボリュームも十分で、パスタ皿のような大きな器で登場します。
カルミネでは野菜も美味しいので、ドレッシングは別添でお願いするのもアリ。
季節のスープ
前菜の選択肢の一つ「スープ」は季節替わりで、毎回抜群の美味しさです。
冬に登場した「卵とチーズのスープ」は、チーズがトロットロ!まろやかなコクが、口を優しく包みこんでくれました。
この日は初回訪問でしたので、サラダを味わってはいませんが、スープを選んで良かったと思う美味しさでした。
◆ミネストローネ
重厚感あるトマトスープには、たっぷりのキャベツや人参、さらにはパンまで入っています。
スープの表面には、オリーブオイルの跡を目視できるほど、たっぷりのオイルが使われていますが、良い油なのか重たくありません。
良質なオリーブオイルで野菜を炒めることで、スープ全体にコクが出ていたように感じます。
フォカッチャ
着席後すぐ、自家製パンが提供されます。紙袋に入っているので、持ち帰りもOKです。
パンは2種類で、フォカッチャと固焼きのパン。
特にフォカッチャはもちっとした食感で、ローズマリーの上品な香りが魅力ポイント。
そのまま食べても美味しいですが、パスタの残ったソースに付けてもGood!
パスタ
初訪問では、「揚げ茄子とモッツァレラのトマトソース」を選択。
これが感動的に美味しく、初ランチにしてカルミネの大ファンになりました。
麺はリガトーニで、ものすごい弾力!もっちもちです。
濃厚なトマトソース、モッツァレラチーズが麺にたっぷりと絡みつきます。
トマトソースは完熟の甘さで、酸味はほとんどなく、個人的に大好きなタイプです。
初訪問でしたが、「カルミネではトマトソースがウリなのかな?」と思うほど美味でした。
揚げ茄子はフワッとジューシーで、油っこくないのが嬉しい。
また、このパスタの素晴らしいところはリガトーニの特長を生かしていること。
リガトーニの大きな空洞には、トマトソースやチーズが入り込んでいて、この部分を食べると「Oh!」となりますw
◆イカのトマトソースのパッケリ
パッケリとは、幅が広く分厚いパスタで、先述のリガトーニよりも大きめサイズになっています。
パッケリを食すのは初めてでしたが、ラザニアのようなモチモチとした食感で、食べ応え満点!
パッケリの存在感が大きいですが、イカも負けじとたっぷり入っています。
イカはプルンと柔らかい仕上がり。ずっと噛み続ける必要もなく、口の中でパッケリと一緒に消えていくのが心地良い。
イカヒレ、胴体、ゲソなど、それぞれの部位で異なる食感を楽しめました。
トマトソースも相変わらず絶品です。
完熟トマトの甘さが引き立ち、単なるトマト味ではない奥深さがあります。
ピザ
選べるピザは「ビスマルク」をチョイス。ビスマルクとは、モッツァレラチーズとベーコン、半熟卵が乗ったものです。
ふっくらと焼き上がった生地は、一見重たそうに見えますが、サクッとした食感もあり、意外にも軽い口当たりです。
カルミネのピザは、ミミまで美味しいのがポイント。
ミミは適度に空気を含み、ふんわりとした食感で、最後まで美味しく食べられます。
ピザは巨大というわけではなく、普通に空腹なら一人で食べきれるサイズです。
胃弱の私としては、このちょうど良いサイズ感も気に入っています。
◆トンナータ
ランチでは、+200円でディナー用のピザを選べます。トンナータは、モッツァレラチーズとツナ、玉ねぎ、オリーブ、ケッパーのピザです。
モッツァレラチーズがたっぷりで、チーズの重厚感がすごい!
また半生のシャキシャキ玉ねぎが、スッキリとした後味をもたらしてくれます。
デザート
デザートはチーズケーキ、ドリンクはカプチーノを選びました。
お洒落カフェのような、立派なケーキセットで登場。
チーズケーキにはラズベリーソース、ホイップ、ミント、ココアパウダーなどが添えられ、その可愛い姿に嬉しくなります。
私はチーズケーキが大好きで、いろいろなケーキ屋さんで食べましたが、カルミネのチーズケーキはかなり上位に入ります。
レアチーズケーキのようなスッキリ感と、ベイクドケーキのような重厚感が共存し、まさに両者の良いとこどり。
土台のクッキー生地は、手作りのしっとりした食感です。
ラズベリーソースとホイップクリームに、このクッキー生地を浸すと、口の中でまた違う花を咲かせてくれました。
カプチーノは素晴らしくモコモコしていて、カフェで頼んだら600円はしそうなクオリティ。
飲み終わるまで、泡がずっと消えないことに驚きました。
プロのバリスタが淹れるような美味しさで、最高の〆になりました。
以上、カルミネ平日ランチのご紹介でした。
混雑具合
50席と大箱ですが、人気店のため12:00以降は予約がおすすめ。客層は団体様も多いです。
ランチでは、11:30の開店直後からお客さんが続々と来られます。平日13:00に行った時は満席で、7分ほど待って入店しました。
まとめ
カルミネは日本で最初のイタリア人オーナーシェフが務めるレストランであり、1987年創業の老舗。
主力のパスタやピザだけでなく、一つ一つの料理に丁寧な調理を感じます。
接客も丁寧で、カルミネ氏やスタッフの全員がいつも温かく対応してくださいます。
一度行けば、グルメ激戦区の神楽坂において、30年以上も愛され続ける理由がよく分かるでしょう。
神楽坂のメインストリートからは少し歩きますが、足を伸ばしてでも体験したい絶品料理が、カルミネにはあります。
数あるイタリアンの中でも、特におすすめです。ぜひ行かれてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。