神楽坂通りの老舗和菓子店「梅花亭(ばいかてい)」で、和菓子を買ってみました。
梅花亭は1935年創業、今年87年目を迎える老舗中の老舗。
神楽坂のメインストリートに面した、言わずとしれた有名店です。
先日、突然あんこ食べたい衝動に駆られた私は、神楽坂商店街へ繰り出しました。
時刻は19時前。夕食を済ませた後だったので、あんパンとかは違うし、おはぎは重い。
あんこだけが食べたいので、あんみつは違う。
夜だし、小さめのお菓子がいい。
いろいろな欲望が脳内を駆け巡るなか、神楽坂を歩いていると、目の前に梅花亭が立ちはだかりました。
梅花亭。ここだ・・・!
恥ずかしながら、私は(神楽坂に住んでいるのに)梅花亭のお菓子を食べたことがありませんでした。
手土産に「猫のもなか」を買ったことはありますが、自分用に購入したことはありません。
今回はちょうど良い機会ですし、梅花亭で初めて自分用にお菓子を買うことにしました。
梅花亭(神楽坂本店)基本情報
梅花亭の店舗は2つで、神楽坂商店街の本店と、飯田橋駅前のポルタ神楽坂店があります。
この記事でご紹介するのは、本店のほうです。
最寄駅 | 神楽坂駅1a出口から徒歩1分 |
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住所 | 東京都新宿区神楽坂6-15 神楽坂梅花亭ビル |
営業時間 | 9:45~19:00 |
電話番号 | 03-5228-0727 |
いざ梅花亭へ入店
私が伺ったのは、日曜19:00前。
後で分かったのですが、営業終了が19:00なので、閉店直前に伺ったことになります(;´Д`)
閉店間際にも関わらず、調理白衣を着た紳士がお店の奥から出てきてくださいました。
この御方が職人さんかな?('ω')
お店のパンフレットによると、梅花亭のご主人(職人さん)は現在4代目とのこと。
パンフレットによると、ご主人は国家資格である一級菓子製造技能士を取得し、2017年には外務省の「日本ブランド発信事業」にアサイン。
さらに、2018年には茶名(茶人としての正式な名前)を拝受するなど、まさに日本を代表する和菓子職人さんですね。
ご主人はとても物腰柔らかな方で、閉店間際にパジャマみたいな格好で来た私にも優しく接客してくださいました。
商品ラインナップ
店内の商品の一部はこんな感じです。
ご主人を前にパシャパシャ撮るのは気が引けて、許可を頂き2枚だけ撮影。
▼上記写真の内容
商品名 | 税込 |
レモン大福 | 270円 |
豆大福 | 270円 |
ふまんじゅう | 281円 |
利久まんじゅう | 281円 |
線香花火 (栗まんじゅう) |
302円 |
どら焼き | 302円 |
くず餅 | 380円 |
水羊かん | 390円 |
また、パンフレットには代表商品がずらりと紹介されています。
パンフレットには載ってないけど店頭で販売されているお菓子もあるので、お店でいろいろ悩むのが良いかと思います。
予習ゼロで訪問した私は、由緒正しき和菓子たちを前に、どれを買ったらいいか分からず、ご主人に正直に話してみました。
「あんこが食べたいです」
私がそう伝えると、ご主人があんこのお菓子を一つ一つ丁寧に説明してくださいました。
こしあんが良いのか、つぶあんが良いのか。
はたまたうぐいすあん(緑のあんこ)が良いのかと、親身にヒアリングしてくださいました。
懇切丁寧なご主人に恐縮するタヌキ
さらに、奥に座っていたご婦人(経営陣と勝手に判断)が「利久まんじゅうが、蒸したばかりなので美味しいですよ」とも教えてくださいました。
・・・蒸したてのお饅頭、買うしかない!
また、お饅頭に使われているあんこの産地や、そのこだわりも話してくださり、皆さんの対応が本当に柔らかくてハートフルな時間でした。
早く食べたい一心で、小走りで帰宅
買ったもの
ご主人、ご婦人とのハートウォーミングな時間を経て、私が買ったのは2つ。
利久まんじゅう、水羊かんです。
それでは、一つずつご紹介します。
利久まんじゅう
利久まんじゅうは税込281円。一口サイズなので、お値段は高級なほうでしょう。
ご婦人が「先ほど蒸したばかり」と推していた利久まんじゅうを、さっそく頂きます。
おまんじゅうの生地は、フカフカでしっとり柔らか。
ご婦人が仰っていたように、蒸したての特別感を楽しみました。
おまんじゅうの生地が茶色いのは、黒糖が入っているからです。
ご主人によると、日本最南端の有人島である波照間島(はてるまじま)の黒糖を使用とのこと。
ほんのりビターで、自然な甘みを感じます。
中のあんこは、まさに「本物のあんこ」と言うべきもので、お豆の渋くて深い味がしました。
一般的なお饅頭よりも、甘さ(砂糖)はかなり控えめだと思います。
素材そのものや、職人さんの技術で勝負しているのだなと実感しました。
またありがたいことに、パッケージにカロリーが書かれています!
利久まんじゅうは1個110kcal。
あると思えばある、ないと思えばない低カロリーで嬉しい。
水羊かん
続きまして、水羊かん(税込390円)。
ご婦人曰く、冷蔵庫で3日は持つとのこと。
それを聞いた私は、日持ちするなら安心だと思って買いましたが、速やかに完食しました。
水羊かんなので、当たり前ですが水分多めの羊かんです。
羊かんをスプーンで持ちあげると、気を付けていないとトロッと落ちてしまうほど繊細です。
一口頂くと、ゼリーのような喉ごしで、噛まなくてもトロ~リと胃に入っていきます。もはや飲めそう。
飲み込んだ後に、あんこの滋味深い味が追いかけてきました。
この水羊かん、夕食後のデザートにはぴったりの軽さです。
「あんこが食べたいけど、軽いのがいい」という時にも、梅花亭の水羊かんはドンピシャだと思います。
なお、カロリーは151kcal。
お菓子は200kcal以内を理想とする通説に従えば、何も問題ありません('ω')
まとめ
今回は、梅花亭の利久まんじゅう、水羊かんを頂きました。
食べた感想としては、梅花亭は素材そのものにこだわり、また素材を生かす職人さんの技術で勝負しているということ。
利久まんじゅう&水羊かんは、どちらも甘さ控えめの軽い食感で、日本の正統派の和菓子だと思いました。
私はただ「あんこが食べたい」という軽い気持ちで買いましたが、当初の想定以上に上質なものを頂いた気分です。
自分のあんこ偏差値が高くなったとさえ感じます。
今回はあんこの和菓子を頂きましたが、今度はあんず餅やレモン大福など、一通り食べてみたいです。
1個から気軽に買えるので、小腹が空いた時にも良いですね。
あの優しいご主人とご婦人に会えることも楽しみに、また伺います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
時節柄、皆様もお体には気をつけてお過ごしください。