2023年5月21日、神楽坂の祭典「青空フェスタ」が無事に開催されました!
今年はコロナ緩和ムードの中、インバウンドの方も多く非常に盛り上がりました。
青空フェスタは今年79回目、神楽坂商店街振興組合が運営するビッグイベント。
神楽坂を日々盛り上げる飲食店や雑貨店などが「屋台」となり、商店街を埋め尽くします。
たぬきは運営のお手伝いをさせて頂きました!
神楽坂が好きすぎて、この一大イベントに関わることは以前から夢でした。
ご快諾頂いた組合の皆様、本当にありがとうございます!
この記事では、運営からみた青空フェスタ2023の模様、今後の展望を綴っていきます。
青空フェスタはどこ?
青空フェスタは神楽坂上交差点〜神楽坂駅の間、いわゆる「神楽坂上」で開催されます。
飯田橋駅から行く場合は、B3出口を出たら右へしばらく進みましょう。
当日は神楽坂下(飯田橋駅〜神楽坂上交差点)でも催しがありますが、飲食店が出店する青空フェスタは神楽坂上です。
どんなお店がある?
基本的には、神楽坂商店街振興組合に加盟するお店(神楽坂上のお店)が出店できます。
加盟店を調べるには、神楽坂商店街振興組合のHP→ホーム画面→スクロールして下部「お店を探そう」で確認しましょう!
なお、加盟店の全てが出店するわけではないようです。
出店情報を予習したい方は、組合のHPで加盟店を調べる→気になるお店を個別に検索し、SNS等で出店するかチェック。
お店によっては、青空フェスタで販売するものを告知している所もあります。
また、青空フェスタの1週間前にはメニューも固まっているはずなので、お店の人に「何を出すんですか?」と直接聞くのもアリ。
当日は飲食店だけでなく、スーパーや雑貨店、化粧品店なども出店します。
運営のお手伝い!
たぬきは運営のお手伝いをさせて頂きました!
スタンプラリーを回収し、抽選券をお渡しするという重大任務。
本当にたくさんの方がスタンプラリーを持って来てくださいました。
印象的だったのは「しばらくご飯作らなくて済むわ~^^」と、両手いっぱいに買い物袋を持った貴婦人。
なるほど...日持ちしそうなお弁当を買って、ストックする楽しみ方もアリですね!
来場者様に「どのお店が良かったか?」と聞いたところ、食べ物以外のお店を答える方も。
食べ歩きイベントのイメージが強かった私には、これは意外でした。
花豊さんが良かった!という方は、苗を買われていましたね。
神楽坂は花屋さんも多いので、花好きの人にとっては「きれいなお花を格安で買えるイベント」。私のように食べ物Loversなら「食べ歩きイベント」になるわけです。
青空フェスタを散策
途中ブログ撮影のため休憩を頂き、フェスタをしっかり満喫。
最も行列していたのは、ハピマルフルーツだったように思います。
苺入りフルポンサイダー、苺かき氷が500円。
他の店もドリンクは大体ワンコインなのに、ハピマルの列はすごかったですね。
みんな大好きな苺、お酒を飲めない方でも楽しめるメニューが幅広い層にウケたのかも。
フレンチのシャテーニュ、奥神楽坂商店も出店!
普段はお昼6,000円、夜20,000円のスペシャルフレンチも、この日はお祭り価格です。
シフォンケーキやクッキーが400円、新玉ねぎのポタージュは500円。
お菓子のパッケージも可愛くて、家族や友達にも買っていきたくなりますね。
買ったもの
私が買ったのは、シャテーニュの新玉ねぎ冷製ポタージュ(500円)、オーメルベイユドゥフレッドのチョコマカロン棒(200円)、宝龍の焼売(420円)、春巻(400円)。
シャテーニュのシェフはミシュラン3つ星のロブションで修業した方で、美味しさは折り紙付き。
冷製ポタージュはサラサラと口に入り、喉ごしの良さは暑い日のご馳走。
新玉葱の優しい甘さ、オリーブオイルの風味もよく、これをワンコインで頂けるのは特別感満載。
オーメルベイユドゥフレッドのマカロンは200円。日持ちが2週間というのも嬉しいです。
ココア生地にココアパウダーという、深い甘さがたまらない!
一口目はザクッと食べ応えがあり、その後はメレンゲのエアリーで軽い食感です。
棒タイプで手が汚れず、片手で食べやすいのも良いなと思いました。
食べる場所はある?
テーブルが神楽坂駅前、トンボ通り(ニューハウスとちよだ鮨の間の路地)にもありました。
立ち食いになるので、座りたい方は公園に行くか、持ち込みOKのお店を利用しましょう。今年は奥神楽坂商店が持ち込みOKでした。
神楽坂から一番近い公園「白銀公園」は、いつも通りの賑わいでしたw
白銀公園はベンチ21脚と、座れるスペースがちょこちょこあります(白銀公園の様子はこちら)。
お楽しみイベント!
毎年、青空フェスタではプレゼント企画があります!特に抽選会が目玉です。
抽選会に参加するには、スタンプ用紙が必須。
フェスタに来たら、まずはりそな銀行前のテントに行って、スタンプ用紙を貰いましょう。
◆2023年のイベント内容
⚫︎小学3年生以下の方にプレゼント
→先着順、並ぶだけで貰えます。今年はタオルセット。配布時間は非公表。
⚫︎スタンプをためて抽選参加
→お店で500円以上買うとスタンプ1個もらえます。異なるお店のスタンプ3個で、抽選券1枚ゲット!
今年の景品は新潟産コシヒカリ2kg、高級卵(1個あたり60円)でした。
※抽選結果は18時に本部テント前で口頭発表。18時にテント前にいないと、当選でも無効になってしまいます。
遠方から来る方は、神楽坂に18時まで居られるよう計画しましょう!
スタンプは集めれば集めるほど、抽選券を貰えて当選チャンスが上がります。
中には、1人で2セット当てた強運の持ち主も...!
全国的な抽選ではないので、青空フェスタで爆買いすれば1回くらいは当たるかも?という印象を受けました。
青空フェスタの裏で・・・
神楽坂下では、「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」が開催。
東京都歴史文化財団、NPO法人粋なまちづくり倶楽部が主催する文化系イベントです。
路上では三味線、毘沙門天では琵琶や講談話芸のライブも。
神楽坂下は、ライブ中は多くの人で賑わうものの基本的には静かな印象でした。
青空フェスタと同じ神楽坂上でも、路地裏は閑散とした様子。
このスペースを活かせないか?とも思いますが、住宅街なので現実的には難しいのかも。
所感と展望
今回痛感したのは、事前告知の重要性です。
地元の方でも「今日やってるのを知らなかった」「知っていたら、孫を呼んだのに」という声も。
フェスタの開催が決まった時点で、組合のSNSで毎日宣伝するくらいのPRが必要と感じます。
SNSをやらないご年配の方向けに、商店街の放送で告知するのも有効的かと思います。
また「看板をみてフェスタの認識はあったけど、日時が頭に入ってこなかった」という意見も。
告知看板のデザインを見直し、開催日時や場所、そもそも青空フェスタとは?を分かりやすく明示する必要がありそうです。
青空フェスタは街の魅力を知ってもらう機会であり、今後の集客にも繋げたいところ。
nippon.comによると、2023年4月時点での訪日外国人は194万人。
今後も円安が見込まれることから、水際対策がとられない限りインバウンドは増えそうです。
国内旅行サイトでは、神楽坂は「東京で人気の街」として上位に選ばれ、雑誌やTVで特集されることもしばしば。
神楽坂の知名度やブランド力は、観光の動機づけ、お店の誘致に繋がることは間違いなさそう。
長期的な目線で考えると、観光して終わりではなく、住みやすさもアピールしたいところ。
人が集まるところは商業も栄えます。観光をきっかけに「神楽坂に住みたい」と思ってもらえたら、地域経済にも繋がりますよね。
住みやすさに特化したパンフレットを作ったり、組合のHPで紹介するのもアリですよね。
街づくりという観点では、神楽坂上・神楽坂下にも万遍なく人が行き渡るといいなと感じます。
神楽坂下では芸術イベントや散歩スタンプラリーがありましたが、人の多さは神楽坂上が圧倒的。
収益性は神楽坂上(青空フェスタ)のほうが有利に感じました。
神楽坂下のお店も特設ブースを作ったり、それが難しいなら持ち込みOK(但し2品以上頼む)にするなど、人の流れを取りこめたらと思います。
来場者がさらに増えると、いつか人がおさまらなくなるのでは?とも感じます。
全店をメインストリートに集結させずとも、公園や路地裏の活用もアリかと思います。
ただし住民の理解が必要なので道のりは長そう。
事後の神楽坂
毎年素晴らしいと思うのは、フェスタ後もゴミが全く落ちていないこと。
フェスタでは、お店の方や組合スタッフがゴミを回収しています。
でも実は、ゴミが落ちていないのはいつもです。
良識ある方、ボランティアさんなど沢山の方によって街が清潔に保たれています。
神楽坂=食べ歩きの観光街というイメージがあるかもしれませんが(確かにそうですが)、清潔で住みやすく、私はこの街が本当に大好きです。
運営を終えて
青空フェスタのお手伝いを通して、街づくりや商業について俯瞰的に理解できました。
青空フェスタはモノを作った人が対面で商品の良さを伝え、お客さんのリアルな反応を伺える良い機会。
もしかしたら、これが商業の本来の形なのかもと思いました。
時代はSNSですが、ネットに頼らない商業スタイルでも、企画を組めばみんな喜んで参加してくれることを感じました。
今回、貴重な機会を与えて頂いた神楽坂商店街振興組合の皆様。
会いに来てくださったフォロワーの方々、貴重品を預かってくださった布団のうらしま様。
本当にありがとうございました!