神楽坂はフレンチ激戦区ですが、フランス菓子のお店も多くあります。
駅前にはフランス菓子店が2軒、それも隣同士で立ち並んでいるのは、神楽坂ならではの光景でしょう。
その2店は、「ぼんりびえーる」、「オーメルベイユドゥフレッド」。
フランス菓子というと、すごく甘そう、重たそう等のイメージがあるかもしれません。
しかし、両店のスイーツは上品な甘さ・しゅわっと溶ける軽い食感が特徴です。
サイズもやや小ぶりなので、食べ歩きにもぴったりです。
この記事では、ぼんりびえーる、オーメルベイユドゥフレッドへの行き方、メニュー、食べたもの、混雑具合などを詳しくお伝えしていきます。
この記事はこんな方におすすめ
・神楽坂ならではの、上品なフランス菓子を楽しみたい
・神楽坂でスイーツ食べ歩きがしたい
両店の基本情報
まずはぼんりびえーる、オーメルベイユドゥフレッドの場所を確認しましょう。
東京メトロ東西線・神楽坂駅1a出口、目の前にあります。
先述したように、2軒とも隣同士で並んでいます。
住所 | 東京都新宿区矢来町107 |
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営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 水曜+不定休 |
電話番号 | 03-3260-2488 |
住所 | 東京都新宿区矢来町107 |
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営業時間 | テイクアウト:9:00~20:00(日曜は19:00) |
イートイン:11:00~20:00(日曜は19:00) | |
定休日 | 無休 |
電話番号 | 03-5579-8353 |
それでは、ぼんりびえーる、オーメルベイユドゥフレッドそれぞれを詳しくご紹介します。
ぼんりびえーる
ぼんりびえーるは1998年、江戸川区・船堀にてオープン。
2013年に神楽坂に移転し、長年愛され続けるフランス菓子店です。
ベーキングパウンダーなどの添加物は不使用で、素材や調理にこだわったスイーツを安心して楽しめます。
店内はテーブルが10席分ほど、テラスは3卓ほど。
メニュー
フランス菓子と言っても、モンブランやチーズケーキ、ガトーショコラなど、日本でもお馴染みのケーキが多くあります。
日本酒を使ったムースやババロアなども多数。ケーキの価格は400~500円ほどです。
※ぼんりびえーるでは、ショーケースの撮影は禁止なので、実際に行って悩みましょう。
ドリンクメニューも豊富で、コーヒーは9種類、紅茶はなんと18種類もあります。
ケーキと一緒に頼むと、ドリンクは50円引きになります。
注文の流れは、①レジで注文→②席をとる→③食後にお会計というフローになります。
スフレ・フロマージュ
初訪問で頂いたのは、スフレ・フローマジュ(二層のチーズケーキ)。税込550円。
ドリンクはイタリアンブレンドコーヒーを選択。ケーキと一緒に頼んだので、コーヒーは50円引になりました。
ハイセンスで可愛いティーセットに、うきうきが止まりません。
チーズケーキは二層仕立てになっているのがポイントです。
外周りのチーズケーキ部分は、スポンジのようにふわふわと軽い食感。
中心部はクリームタイプのチーズケーキになっており、口溶けが上品。本当に舌の上で、シュワッと溶けていきました。
全体的にふわふわで軽いのに、チーズの満足感がすごい!
チーズケーキはスッキリした甘さです。
表面はシロップでコーティングされており、ツヤツヤした見ためが美味しそう。
サイズは7×5cmくらいの小ぶりなので、しっかりランチをした後のデザートにもぴったりです。
チーズケーキといえば、やや重たいというイメージがありましたが、見事に覆りました。
こんなに軽やかで満足感のあるチーズケーキを頂いたのは初めてで、すっかり同店のファンになりました。
さすが一流のケーキ屋さんは、ブレンドコーヒーも本格派です。
イタリアンブレンドは深煎りでコク深く、コーヒーの濃厚な風味を味わえます。
ぼんりびえーるには「イタリアンブレンド」と「ブレンド」がありますが、初訪問でイタリアンブレンドの味に感激して以降、ドリンクはそれ一択です。
ケーキ&ドリンクセットには、マカロン付きという嬉しいサービス。
この日は苺のマカロンでした。ぼんりびえーるでは着色料を使っていないので、ピンク色の正体は、苺そのもの。
桃のババロア
2022年7月のメニュー「桃のババロア」を頂きました。税込600円。
ババロアムースをスポンジ生地で包み、トップに桃の果肉を乗せた一品です。
舌の上でシュワシュワと溶けていくスポンジ生地と、軽やかなババロアクリーム。
そして桃のジューシー感が口の中で一体化する瞬間は、思わず目を閉じてしまう美味しさです。
プレジール
560円。プレジールとはフランス語で「快楽」を意味しますが、まさに言葉通りの絶品です。
ケーキはボンボンクリームとチョコクリームの二層になっており、トップには甘いキャラメリゼが施されています。
見た目は結構甘そうですが、ランチ後でも軽く食べられるほど甘さが上品。
「プレジール」に限らずとも、ぼんりびえーるのケーキは全般的にエレガントな甘さです。
チョコクリームはチョコが主張しすぎない、優しい味。
スポンジやキャラメリゼ、ボンボクリームなど、さまざまな要素と見事に一体化しています。
ポティロン
610円。秋の味覚ならでは、季節限定のかぼちゃケーキです(2022年11月購入)。
バニラクリームとかぼちゃをスポンジ生地で包み、トップにかぼちゃクリームを添えた一品。
まるでモンブランのように綺麗な渦を巻いたかぼちゃクリームは、なんとも美しいビジュアルです。
かぼちゃクリームのぽってりとした食感は、かぼちゃ好きの心を鷲掴みにする美味しさ。
砂糖漬けされていない、かぼちゃ本来の濃厚な甘さを感じられます。
さらにかぼちゃの存在感を引き立たせるのが、スフレのようにふわふわなスポンジ生地、軽やかなバニラクリーム。
一つ一つが折り重なる瞬間は、口の中が幸せでいっぱいになります。
オペラ
税込570円。オペラとは、フランスの伝統的なケーキの一つ。
ぼんりびえーるのオペラは、チョコレートとカフェクリームを何層にも仕立てています。
店主曰くオペラは秋冬限定とのことで、この時期に頂けて良かったです(2022年12月)。
トップのチョコレートは、甘さ控えめながらも、しっかりした食感。
フォークをギュッと入れて頂くと、中からは濃密なカフェクリームがお目見え。
ぼんりびさんといえば、軽いふわふわケーキが多い印象ですが、オペラは珍しく濃密路線でした!
また、コーヒーセットのサービスで頂いたショコラクッキーも、常温なのにジューシーで非常に美味でした。
エトワール
税込550円。どうしようもないチョコ欲を満たしたい時、断然おすすめがエトワール。
生チョコのように濃密で、口溶けなめらか。
テリーヌよりは軽く、ガトーショコラより贅沢な、完全に私好みのケーキです。
ガトーフランボワーズ
税込550円。フランボワーズ(木苺)のショートケーキです。
トップには、赤く光るツヤツヤの木苺とジャム。
このジャムにも、木苺の甘酸っぱさが凝縮していて贅沢な味わいでした。
スポンジ生地、木苺ムース、生クリームの3層は、目でも美しいビジュアルです。
ふわっふわ~のスポンジ生地に、優しい甘さの木苺ムースが絶妙に溶け合います。
数分前に食したランチの記憶を上書きするほど、絶品のショートケーキでした。
ブラマンジュ・オ・ユズ
税込540円。豆乳のブラマンジェに、ゆずのジュレを乗せた一品です。
トロトロとなめらかな食感で、舌の上は幸せでいっぱいに。そしてすぐ、ゆずの爽やかな風味が口の中で弾けます。
甘さはスッキリ、食べ心地は軽やかで、胃にするすると入っていきます。
大人しい見ためとは裏腹に、心動かされるほど絶品でした。
バナナムースとジュレ
税込650円。国産バナナというプレミアム感が嬉しい、夏限定メニューです。
ふわっふわぁのスポンジを包むのは、ぽってりとしたバナナシロップ。
バナナクリームは果実感とクリームのバランスが良く、すっきり爽快な甘さが鼻を突き抜けます。
チーズと黒ごまのクッキー
商品名は「ドゥフロマージュ」税込770円。
パルメザンチーズ、ナチュラルチーズ、黒ごまを練り込んだクッキーです。
発酵バターを使用し、全卵ではなく卵白が入っているため、サクサクほろほろした食感が特徴。
パルメザンチーズの塩気、黒ごまの芳醇な香りがたまりません!
発酵バターの風味も心地よく、一枚食べると手が止まらない、危険で愛おしいやつです。
甘くはないので、ワインのアテにはもちろん、洋食のお供にもなります。
以上、ぼんりびえーるで頂いたスイーツのご紹介でした。
混雑具合
平日なら比較的空いています。地元民に愛される人気店なので、平日でもお客さんは常に入っている印象です。
2022年12月、土曜16:00訪問時はテラスまで満席でした。
混雑する土日(特におやつタイム)は、テイクアウトも考慮して利用するとよいでしょう。
以上、ぼんりびえーるのご紹介でした。
それでは、もう一つのフランス菓子店「オーメルベイユドゥフレッド」をご紹介していきます。
オーメルベイユドゥフレッド
オーメルベイユドゥフレッドは、フランスに本店をかまえるスイーツショップです。
神楽坂には2020年6月にオープン。記念すべき日本1号店が、ここ神楽坂店になります。
メニュー
店名にもある「メルベイユ」とは、メレンゲとホイップクリームで作るフランスの伝統菓子の一つです。
お店には、6種類のメルベイユがあります。
色 | 商品名 | 味 |
茶 | メルベイユ | チョコレート |
ピンク | エキセントリック | チェリーホイップ |
白 | サンキュロット | キャラメルホイップ |
白 | アンクロワヤブル | ホワイトチョコ |
薄茶 | アンパンサブル | コーヒー |
薄茶 | マニフィック | プラリネホイップ |
価格は税込330円です。
ショーケースには、色とりどりのメルベイユがずらりと並びます。
コーヒーは450円から、紅茶は500円からあります。
メルベイユ
私が食べたのは、「メルベイユ」税込330円。
外はダークチョコチップでコーティングされ、中にはメレンゲとホイップクリームが詰まっています。
メレンゲとは、卵白を泡立てて作ったものなので、とても軽いです。
一口目はサックリとした食感。
ホイップクリームがふわんふわんに柔らかいです。
メレンゲが口の中でホロッと溶けていきます。
見た目はコッテリ甘そうですが、想像していたより上品な甘さでした。
大きさは2~3口サイズなので、食べ歩きにも良いかと思います。
自家製アイスクリーム
オーメルベイユドゥフレッドでは、自家製アイスをテイクアウトできます。
フレーバーは4種類で、チョコ、バニラ、シナモンクッキー、季節替わり。
シングルは470円、ダブル780円、自家製コーン付きは60円です。
私はバニラを頂きました。
バニラは真っ白ではなく、ほんのり黄色。おそらく、卵がたっぷり使われているのかなと思います。
コーンはワッフルのように柔らかいタイプです。
焼きたての香りがするのも、自家製ならでは。
サイズはやや小ぶりなので、しっかりめのランチ後でも美味しく食べきれました。
混雑具合
平日16:00に入店。2階はほぼ満席でしたが、3階は空席多数でした。
土日は店の外まで行列ができていますが、平日の午前中は並ばないことが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ぼんりびえーる、オーメルベイユドゥフレッドの共通点は、上品な甘さ・軽いくちどけ・小さめサイズと言えるでしょう。
逆に、両店の違いを以下にまとめました。
ケーキの系統 | 客層 | |
ぼんりびえーる | クラシック | 大人・男女問わず |
オーメルベイユ | いまどき | 若い女性 |
フランス菓子の食べ歩きなんて、神楽坂ならではの楽しみ方だと思います。
両店とも異なる味わいがありますので、ぜひ行かれてみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでも、みなさんの神楽坂ライフのお役にたてれば幸いです。