飯田橋「キッシュ&タルトSeki」は、新小川町にたたずむ隠れた洋食店。
店主こだわりのキッシュやタルトを中心に、家庭的で美味しい洋食を楽しめます。
キッシュと言うと、あまり日常的でないイメージがあるかもしれませんが、Sekiのキッシュは手作りの優しい味。
ほのかな甘みがあり、ふんわりと溶けるキッシュは、日々の食卓に置きたくなる美味しさです。
キッシュだけでなく、ハンバーグやパスタも素晴らしいので、空腹の洋食気分をしっかり満たしてくれます。
個人店ならではのアットホームな雰囲気も良く、「町の洋食屋さん」として日常使いしたくなるお店です。
この記事では、キッシュ&タルトSekiへの行き方、メニュー、店内の様子、食べたもの、混雑具合などを詳しくご紹介していきます。
キッシュ&タルトSekiはこんな方におすすめ
・飯田橋で、家庭的な美味しさ溢れる洋食屋を探している
・毎日食べたくなる、手作りの優しい味わいのキッシュを食べてみたい
・ハンバーグやパスタなど、さまざまな洋食ランチを楽しみたい
キッシュ&タルトSekiの場所、営業時間
キッシュ&タルトSekiは飯田橋と江戸川橋の中間にあり、両駅から徒歩圏内です。
飯田橋駅から行く場合は、C1出口から徒歩7分。
江戸川橋駅から行く場合、4番出口から徒歩10分ほどで到着します。
キッシュ&タルトSekiのある新小川町は、個人店が立ち並ぶグルメ地帯です。
個人店が好きな方(私)は、きっと開拓したくなる一帯となっています。
住所 | 東京都新宿区新小川町5-14 田中ビル |
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営業時間 | 昼 11:30~14:30(LO) |
夜 17:00~21:30 | |
定休日 | 土日祝 |
電話番号 | 03-6280-7473 |
支払い | 現金のみ |
持ち帰りの袋 | 無料 |
※食べログにはランチのLO13:30とありますが、2023年1月現在はLO14:30となっています。
●キッシュ&タルトSekiができるまで
オーナーシェフのセキさんは、長年の会社勤めを経た後、第二の人生として「美味しいキッシュのお店を開きたい」と決意。
自ら新高円寺のビストロ・プリムールを訪問し、キッシュ作りの修行を申し出たそうです。
プリムールでキッシュなどの料理を学んだ後、他店ではサービスを務めた後、2011年に独立。飯田橋にキッシュ&タルトSekiをオープンしました。
【参照:プリムールのブログ】
店内の様子
店内には可愛いオブジェや絵画があり、お家にいるようなほのぼのとした空間です。
席数はテーブルが20名分ほど(2~3名用×8卓)で、カウンターはありません。
シェフが全体を見渡せるぐらいのキャパシティなので、混雑していても提供はスピーディーです。
メニュー
ランチでは、名物のキッシュ・タルト・ハンバーグ・パスタを楽しめます。
全てのランチにサラダ・ドリンク・プチデザートが付き、およそ1,000円で頂けるのが嬉しい。
オプションも豊富で、サラダ大盛、ハーフキッシュ、単品ハンバーグなどがあり、自分好みのランチを組み立てられます。
ランチのテイクアウトメニューはこちらです。
ドリンクとデザートが付かない分、店内より200円ほど安くなります。
ショーケースには、美味しそうなキッシュやタルトがずらりと並びます。
この日のキッシュは4種類で、ほうれん草ベーコン、季節野菜、きのこ、海老アボカド(税込540円~)。
タルトはレアチーズ、梨、ショコラがあり、全て税込490円。
キッシュ、タルトだけの持ち帰りも可能です。
お家ごはんにプラスしたり、おやつに買ったりと、さまざまな楽しみ方ができますね。
ディナーメニューも、ランチとさほど変わらないお値段で頂けます。
平日ランチに行けない方でも、気軽にディナー利用できますよ。
ディナーメニュー | |
サラダ | 880円~ |
キッシュ | 770円~ |
パスタ | 980円~ |
ハンバーグ(サラダ、パン付) | 1070円 |
食べたもの
ここからは、私がキッシュ&タルトSekiで食べたものをご紹介します。
きのこのキッシュ
税込540円。2022年12月の「きのこキッシュ」をテイクアウトしました。
パックを開けると、焼プリンのような優しい黄色のキッシュがお目見え。
具材はしめじ、椎茸、エリンギに加え、チーズも入っているのがポイント。
トースターで温め直すと、チーズがジュワジュワと溢れ出て、食べる前から贅沢を感じます。
Sekiのキッシュは、本格フレンチというよりは、手作りの優しい味わいです。
ほんのりと甘くフワトロな卵液は、どこかホッとする美味しさで、毎日食べたくなる安心感があります。
生クリームもたっぷり使っているようで、ミルキー感やコクを存分に楽しめました。
パイ生地は噛むたびにサクサクと良い音が鳴り、ふわとろな卵液とのコントラストがたまりません。
薄めのパイが何層にも折り重なっていることで、パリパリと軽やかな食感です。
バターも強すぎず、決して重たくないので、お家ごはんの定番にしたくなります。
テイクアウトの場合、温め方の説明書きも付いてきます。
この説明書きが大変丁寧で、自宅でも美味しく温め直しができますよ。
スモークサーモンとキャベツのキッシュ
税込710円。店内ランチでは、オプションでキッシュの追加が可能です(ハーフサイズあり)。
※ハーフサイズの場合は、お店指定のキッシュになるため選べません。
今回はパスタに追加する形で、「スモークサーモンとキャベツのキッシュ」をフルサイズで注文。
持ち帰りも十分美味しかったですが、お店で焼きたてのキッシュは格別でした。
パイ生地はサックリ、卵液はよりトロトロになり、食感のコントラストが際立ちます。
卵液の中にはスモークサーモンとキャベツが、ミルフィーユのように何層にも重なっています。
ビジュアルだけでも贅沢ですが、一口頂くと手が止まらない美味しさです。
スモークサーモンの塩味がアクセントになり、キャベツの甘みやクタッとした食感も素晴らしい。
単品710円はやや高めと思いましたが、追加して良かったと心から満足できました。
ハンバーグ
別日の店内ランチでは、ハンバーグプレートを頂きました(税込930円)。
ワンプレートスタイルで、サラダ・ハンバーグ・パン・ドリンク・プチデザートが盛りつけられています。
注文して7分後、運ばれてきました。
驚いたのは、ハンバーグのクオリティが高いこと!
ハンバーグはこんもりと極限まで膨らみ、ナイフを入れた時点で柔らかい感触がありました。
口の中で肉の甘みが広がり、時折感じるナツメグのスパイス感も良い。
肉汁がしっかりと閉じ込められ、お肉の贅沢感があります。
しかし決して脂っこくないのが、アラサーの私には嬉しい。Sekiのハンバーグなら、安心して毎日でも食べられそうです。
デミグラスソースは、主役のハンバーグを引き立たせる、絶妙な濃厚加減です。
ところどころで感じるトマトの甘さや酸味によって、濃厚だけどもコッテリしすぎない絶妙なソースとなっています。
ハンバーグ単体の美味しさにも驚きましたが、デミグラスソースもレベルが高い。
その相乗効果に「飯田橋でハンバーグならSeki」というキャッチフレーズが思い浮かびます。
正直、バゲットにはあまり期待していなかったのですが、きちんと美味しくて嬉しくなります。
バゲットは比較的柔らかいタイプで、しっとりと甘みのある生地が、デミグラスソースのコクと絶妙に合います。
表面にバターが塗られているため、結果的にブリオッシュのようなリッチなテイストに仕上がっています。
バゲットは厚さ2cmくらいで2枚付きますが、140円で追加できます(2枚組)。
サラダの食材は、サニーレタスとにんじん、パプリカも少し入っています。
レタスがみずみずしく、粉チーズが振ってあるのも嬉しい。
オプションで「サラダ大盛」がありますが、ハンバーグの満足感が大きいので、基本量で十分足りました。
ちなみにパスタランチの場合は、サラダは別皿で提供されます。
物理的に当たり前ですが、別皿だとボリュームがやや小さく見えるので、パスタランチの時は「サラダ大盛」にするのも良さそう。
食後のドリンクは、紅茶をチョイス。
キッシュ&タルトSekiは、日本紅茶協会から「おいしい紅茶の店」として認定されています。
そのため、Sekiでは紅茶を頂くほうが、よりバリューを感じられるのかなと思います。
とはいえ、コーヒーも中煎りできちんと美味しいので、コーヒー好きの方も楽しめますよ。
この日のプチデザートは洋梨ゼリー。
ミニサイズですが、甘さが強めなので、お口直しとして十分満足できます。
白パスタ
税込930円(サラダ、ドリンク、プチデザート付)。
Sekiには通称赤パスタ・白パスタがあり、赤はトマト系、白はオイル系となっています。
食材は日替わりで、この日の白パスタ「小松菜・きのこ・ベーコンの醤油ソース」を頂きました。
醤油ソースと言っても、がっつりとした醤油味ではありません。
椎茸の旨味が溶け出したオイルソースに、醤油がほんのり絡み、胡椒とニンニクが良いアクセントになっています。
この椎茸がポイントで、和風の味を演出していました。
綺麗に乳化したオイルソースは、まろやかなトロみがあり、パスタとよくまとまっています。
パスタはやや太めで、モチッとした食感が特徴的。食べ応え満点です。
ボリュームも十分で、感覚的には麺100~120gくらいありそう。
シャキシャキと歯応えのいい小松菜や、トップの刻みトマトなど、このパスタ一皿でさまざまな野菜の良さを楽しめました。
レアチーズタルト
ランチオプションで、レアチーズタルトのハーフサイズを注文しました(税込250円)。
大きさとしては、デザートフォークよりやや小さめ。ランチの食後でも、美味しく食べきれる量となっています。
主役はタルトかなと思いきや、意外にもレアチーズが大きな存在感を放っていました。
分量も、タルト部分よりレアチーズのほうがメインとなっています。
一口頂くと、チーズ好きの心が躍るほどレアチーズがギュッと濃密。
チーズは濃厚ながらも、レモン汁の心地よい酸味があり、スッキリとした後味を楽しめました。
タルトはこっくりとした食感で、ホームメイドな優しい美味しさ。
バター感が強すぎず、食後にぴったりの軽やかな味わいとなっています。
タルト部分だけでも、クッキーのようにパクパク食べられそう。
また、タルトは薄めなので、フルサイズでもペロリといけるかもしれません。
以上、キッシュ&タルトSekiのランチのご紹介でした。
混雑具合
平日のみ営業ですが、12:00を過ぎると、OLやサラリーマンで混み合います。
確実に入るなら、開店11:30~12:00に行くのが安全です。
ランチは予約できるので、特にグループ利用の場合は予約すると良いでしょう。
以下、ランチ利用時の混雑状況をまとめています。
●晴れの11:40に入店し、先客なし。
12:00までに4組が来店し、12:13に満席。空席待ちも発生。
●晴れの12:30に入店し、空席2卓。
退店13:00までに後客1組。正月明けのためか、空いていました。
客層は女性が多いですが、行くと毎回男性客もいらっしゃいます。
特にパスタはボリュームがあるため、男性でも満足できるのだろうと思います。
おすすめの訪問時間
遅い時間になると、キッシュやタルトは売り切れることもあるため、早めの来店が安全です。
(但し、混雑状況や仕込みによって在庫数は変わると思うので、一概には言えません)
今までの訪問では、開店の時点でキッシュが品薄だったり、12時には限定キッシュが完売したこともあります。
どうしても食べたいキッシュがある場合は、取り置きをお願いするのもアリかと思います。
まとめ
キッシュ&タルトSekiでは、家庭的で美味しさあふれる洋食を楽しめます。
特に名物のキッシュは、手作りの優しい味わいで、重たくないのも嬉しいポイント。
普段キッシュを食べない方や、小さなお子様からご年配の方まで、きっと定番にしたくなる安心感があります。
ハンバーグやパスタも美味しいので、キッシュ屋さんというよりは「町の洋食屋さん」という印象です。
飯田橋・神楽坂においては、個人の洋食店は少ないため、その点でも重宝できるでしょう。
アットホームな空間も心地よく、接客も丁寧なので、温かい気持ちでランチタイムを過ごせます。
ぜひキッシュ&タルトSekiで、ホームメイドの美味しい洋食と共に、癒しのひとときをお過ごしください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。