【追記】三喜屋商店は2022年11月に閉業されました。いつも美味しいお肉を提供頂き、ありがとうございました。
飯田橋の「三喜屋商店」は、明治41年に創業、今年で114年目を迎える老舗精肉店。
牛豚鶏の各部位から、さらには注文後に揚がるコロッケ、メンチ、とんかつなどがあり、毎日の買い物が楽しくなるお肉屋さんです。
スーパーではなかなか見ないお肉もあるので、料理のレパートリーが増え、日々の自炊が楽しくなります。
お値段もリーズナブルで、スーパーとさほど変わりません。精肉店の良質なお肉を、無理なく日常使いできるのも嬉しいポイント。
この記事では、三喜屋商店への行き方、お肉のラインナップ、私が買ったものなどを詳しくご紹介していきます。
三喜屋商店はこんな方におすすめ
・普段はスーパーでお肉を買うが、精肉店で良いお肉を買ってみたい
・飯田橋で日常使いできる、リーズナブルな精肉店を知りたい
・さまざまなお肉を使って、料理のレパートリーを増やしたい
三喜屋商店の場所
三喜屋商店は、東京大神宮のすぐそば(大神宮通り沿い)にあります。
神楽坂方面から行く場合は、カナルカフェを越えて早稲田通りを直進。
横浜家系ラーメンの手前で左折し、大神宮通りに入りましょう。
和菓子カフェ(ありおりはべりいまそかり)を通過した先に、三喜屋商店はあります。
店内の様子(メニュー)
いざ入店してみましょう。
お肉屋さんにしては、結構広い店内です。圧迫感がないので、じっくりと選べます。
ショーケースには、赤くて美味しそうなお肉がズラリ!見ているだけでワクワクします。
女将さんに撮影許可を快く頂き、この日の商品を撮らせて頂きました(2022年7月)。
ラインナップは日によって若干変わると思いますが、お買い物の参考にぜひ。
▼上記お肉のラインナップを、鶏・豚・牛に分けて記載しています。
★鶏肉 | 価格/100g |
若鶏ひき肉 | 80円 |
むね肉 | 80円 |
もも肉 | 100円 |
ささみ | 140円 |
地鶏もも (唐揚げ用) |
150円 |
★豚肉 |
価格 |
豚こま | 120円 |
豚挽肉 | 120円 |
豚もも | 140円 |
豚バラ | 200円 |
豚ロース | 200円~ |
豚みそ漬 | 200円 |
豚ヒレ | 250円 |
★牛肉 |
価格 |
牛豚合挽 | 180円 |
和牛あらびき | 300円 |
和牛ホホ肉 | 350円 |
和牛 カレー用 | 400円 |
和牛切り落とし | 500円 |
和牛もも (しゃぶしゃぶ用) |
600円 |
和牛らんぷ | 800円 |
和牛リブロース (ステーキ) |
800円 |
どのお肉もスーパーとあまり変わらない、リーズナブルなお値段で嬉しいです。
またお肉屋さんといえば、揚げ物も醍醐味の一つ。
三喜屋ではコロッケ、ハムカツ、メンチカツ、とんかつも販売されています。
販売は16:00~なので、夕食のおかずに重宝したいですね。
なお、食べログにカツサンドの投稿がありますが、2022年現在はカツサンドは販売していません。
大将曰く、10年くらい前にカツサンドの販売を休止したそうです。
いざ、三喜屋で購入
私は普段お肉屋さんに行くことは滅多にないので、三喜屋に初めて入った時は緊張しました。
それに、三喜屋はなんといっても明治時代からの老舗です。
敷居が高そう、私なんぞ相手にしてもらえるだろうかと思いつつ、ドキドキの入店。
ですが、緊張する必要は一切ありませんでした。
安心して入れる老舗精肉店
威勢のいい4代目大将と優しい雰囲気の女将さんに、私もホッと一安心。
入店後はすぐに女将さんが迎えてくださり、いろいろと気にかけてくださいました。
この日私が求めていたのは、豚ロースの切身。
女将さんに脂身の少ない豚ロースが欲しいと伝えたところ、丁寧に説明してくださいました。
豚ロースなら、今日は2つの品種がある。
品種によって脂身の量はあまり変わらないが、切り方とその断面によって、脂身の量が若干変わるとのこと。
まさに精肉店の見解。聞いてよかった...!
女将さん曰く、豚ロース2種のうち「よねかわポーク」のほうが脂身は若干少ないとのことで、よねかわポークを注文。
さらに、女将さんが本当に親切な方で、切身の中でも特に脂身が少ないものを選んでくださいました。
真摯に対応して頂き、嬉しい
注文が終わり、店内を見渡してみると、ショーケースの奥が大きな厨房になっています。大将がちょうどお肉を捌いていました。
そのお姿は熟練技術そのもので、華麗なる肉捌きライブを拝見しました。
買ったもの
ここからは、私が三喜屋で買ったものをご紹介します。
SPFよねかわ潮風ポーク
SPFよねかわ潮風ポークは、茨城県産の豚肉です。
SPFとは、特定の病原体が無い(Specific Pathogen Free)という意味。
疾病を排除した健康な豚肉なので、安心して食べられます。
疾病を排除することにより、豚独特の臭みがなく、風味豊かでしっとりした豚肉になるそうです。(参照:SPF豚とは – 日本SPF豚協会)
三喜屋の「SPFよねかわ潮風ポーク」は、100gで220円でした。
スーパーの国産豚ロースは200円くらいなので、値段はほとんど変わらないですよね。
計量したところ、豚ロースは1枚145gでしたので、1枚換算だと320円くらいです。
見てください!この綺麗な赤色。
普段格安スーパーで買う豚ロースよりも、赤色が強くて驚きました。
せっかく良いお肉を買ったので、シンプルに塩胡椒で焼いて頂きました。
一口食べて「何これ!美味しい!」と、家族で大騒ぎの事態にw
まず、お肉の柔らかさに驚きました。
ナイフでギコギコ切らなくても、スーッと驚くほど簡単に切れます。
しかも、料理酒やお酢には漬けず、両面3分ずつ普通に焼いただけです。
こんなに簡単な調理で、お家で美味しい豚ロースステーキを食べられることに感激しました。
脂身さえ、甘みがあり美味しいです。脂身特有の嫌な脂っこさはありません。
私は基本的に脂身が苦手ですが、この脂身は本当に良かったです。
自ら進んで脂身を食べたのは、おそらく初めてでしょう。
SPFよねかわ潮風ポークのポテンシャルと、それを格安で販売している三喜屋さんのお力にも感服です。
メンチカツ
メンチカツは税抜110円。
揚げ物は注文を受けてから作られるので、揚げたてを食べられます。
注文して7分後の受け取りだったので、時間に少し余裕をもって行きましょう!
それにしても、揚げたては嬉しいですね。
帰り道、袋からメンチカツの良い香りが漂い、途中で食べないよう必死で我慢しました。
110円とお安いですが、一般的なメンチカツと同じくらいの大きさです。
三喜屋のメンチカツ、抜群に美味しいです。
精肉店なんだから美味しくて当たり前と思うかもしれませんが、三喜屋のメンチカツは相当良い。
玉ねぎだけでなく、挽肉そのものの甘みを感じられます。
パン粉はキメが細かく、サックリとした軽い食感。
こんがりとした揚げたての香ばしさ、挽肉や玉ねぎの甘みが奏で合い、とても110円とは思えない美味しさです。
コロッケ
コロッケは税抜100円。
サイズはメンチカツよりやや小さいので、夕飯なら1人2個くらい食べられるでしょう。
面白いのが、挽肉ではなくベーコンが入っていること!
コロッケ全体にベーコンの旨味が染み渡り、洋風テイストのお味です。
じゃが芋はぽってりと柔らかく、なめらかな口どけです。
かなり丁寧にマッシュしているか、裏ごしをしているのかなと思いました。
これが100円とは、本当にありがたいクオリティです。
以上、三喜屋商店のご紹介でした。
まとめ
三喜屋商店は明治41年からの老舗でありながら、地元民に寄り添うお肉屋さんです。
良質なお肉を、スーパーとさほど変わらない値段で買えるので、無理なく日常使いできるのがポイント。
スーパーにはないお肉(特殊な部位)もあるので、料理のレパートリーが増えるのも嬉しいです。
たとえば高級なイメージの和牛ホホ肉も、三喜屋なら100g350円で買えるので、いつか牛ホホ赤ワイン煮込みを作ってみたいと思いました。
お店の皆さんがとても親切なので、安心してお買い物ができますし、一度行けばきっと通いたくなります。
地元民に寄り添い、地元民に愛される素敵な精肉店です。
お近くの方はぜひ行かれてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。